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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜日の午後。神戸スカイマークスタジアムで行われていた阪神対ロッテのオープン戦を、Jsportsで観た。知ってる顔がいたりして、そのシビアで過酷なシーズンスタートの模様に、こちらも少しばかりの緊張感を持ちながら観戦した。季節は巡るが、僕にはそういったスタートを意識する事が少ない。決算の後、年明け、確定申告の後、年度が変わる頃。いや、そういうものではなくもっと厳しいターニングポイントを意識しないと、と彼らを観ていてそう思う。

店の近くに電話の子機が届く範囲に、お供えのようなご飯大盛りを食べさせる中華があるお陰で、独り者は色々重宝する。しかしながら、ブログには先にアップした通り、この店は本当に限度を知らない。そこではかき氷と書いたが、この日見たその光景は、まるで蕾から花が咲く様を超スロー映像で見せられるようであった。洗い立てのレタスと言えば聞こえはいいが、上に盛り上げ過ぎて、ゆっくりと外側のご飯が開いてゆくのだ。あー美しい花が咲いたわ、と眺めていてはいけない。その半分は無惨にテーブルに落ちる。僕の場合は所謂常連扱いをしてくれているようで、何も言わずとも勝手に大盛りになっているのだが、だから僕は、持って来られるや否やまずご飯から食べる。せわしないったらありゃしない。

そう言いながらも、ほぼ毎日お世話になっている有り難き中国人家族の店である。最近そこの息子19歳(1万円で支払いをする時「大きいのでゴメンね」と言うと「オオキイノダイスキデス」と答える、頬のホクロから毛が10cmの男の子)を見掛けないのでどうしたのかなと思っていたら、何と近頃は厨房に入って調理もやっているようだ。ずっと料理人のオヤジさんが一人で回していたこの店も、そうやって受け継がれてゆく。何だか微笑ましい光景で、息子が頼もしい男に見えた。

変わらない人間でいたい、そんな店である事を信条に僕はずっとやってきた。それは悪い事でもないと思うし、多分そうやってまた僕は生きてゆく。しかし怠惰で、流れに委ねて生きる事とは違うという意識の中でのモノだ。「なるようになる」と人は言ったりするが、結果はそうなったとしても、語る事のできないプロセスには意味がないはずだから、それらはなるようにはなっていないものだとも思う。

転機を迎えるプロである野球選手や、人に美味いものを食わせる職人にも共通するそれ相応の覚悟が、「対価」をいただく立場の人間には必要なのだろう。

テーブルに落ちそうなご飯をキャッチする事で、未来も掴めそうな気がした。

んなわけないやろ。


※今日のヒトコト
【店には、チームとの契約を終了したトレーナーや、ニュージーランドに帰る選手が来ていた  みんな新しく踏み出す、そういう時期なのだな

※志賀氏的伝言板
本日休み ラグビーオールスターでも観るか


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