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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜朝、PGAツアーノーザントラストオープンのLIVEを少し観て眠る。石川遼くんは残念ながら予選落ちだったようだが、見慣れたメジャープレーヤーに混じって画面にいる日本の17歳を見て、チャレンジする事、立ち向かう事、色んな刺激を受けた。午前中に来るという自宅の警報装置の点検だったが、どうやらインターホンの音を聞き逃したようで、気が付けばとっくに昼を過ぎていた。宅急便といいこういう場合といい、一人暮らしはいつも困ったものだ。

風呂に入りそそくさと家を出て向かったのは、塩屋の旧グッゲンハイム邸で終日行われている「しおさい in 旧グッゲンハイム邸」。そこでは、アーティストによるライブや作品の展示販売などで賑わっていた。初めてグッゲンハイム邸に入る。所謂異人館然とした外観で、その昔は駐在外国人や地元の名士などが多くでガーデンパーティに興じていたのだろう。180度眺望の塩屋の海も眺めながら、日の落ちる西の空が眩しかった。ちゃんと中には厨房があって、この日はちょっとしたレストランにもなっていた。歴史的価値のある建築物、その内装からも、映画の中で観た古き良き時代の風景がイメージできる。こんなに素敵な場所が近くにあった。

国道から何度も見た事のある建物だったが、こうして中に入ってみると所々にその息吹を感じる柱や窓があり、懐かしくも斬新な風情があった。2階からは100年前のその頃にはないJRと山陽電車の線路が見えるが、海と平行にあるこういった塩屋の街並を見た事がなかった。現代も、額縁のような窓枠に切り取られた、絵のような風景となる。日本の建築よりこのコロニアルスタイルは外光の取り方も上手く、ずっとこの場所にいて太陽を浴び続けている。残す事の素晴らしさ、あり続ける事の意義。とても刺激になる建築物が、ビシビシと刺激をくれた。

こうしてアーティスト達が披露する場所がある事は素晴らしいが、なかなか維持やその運営は大変なのだと思う。古典芸能、国技である相撲などにはタニマチがいたりするのに、ヨーロッパに見られる芸術家達への支援、パトロンがなかなか日本では存在しない現状もある。例えばデザイン都市神戸だと宣言している神戸ならではの、認定建築物支援制度があってもいいのではないかと思う。デザイン都市とは新しきを生む(それをクリエイティビティだと思っている人が多いみたいだが)事も必要な事だが、美しき現状をどう活かし維持するのか、それを知らない人々にどう知らせるかにも重きを置いてもらいたい。切に願う。

ナンだかスポーツにも似た話である。新人や移籍組を入れたら強くなるという発想のチームは、どうにも陳腐で薄っぺらい。今ある現状という名の戦力をどう伸ばすのか、歴史を見てきたベテランとの融合にも目を向ける。毎年掲げるスローガンに一貫性がなければ、それはそのチームの「色」とは言い難いのに、確固たるカラーが見えなくては応援する側にも戸惑いが出る。伝統的な祭りにも近い感覚で言えば、それで歴史が創られるものだという認識がないとソクセキにもならない。

ともあれ、旧グッゲンハイム邸は守られている。また行ってみる。


※今日のヒトコト
【先週末から火曜日に掛けての風邪が、 インフルエンザだった事が判明した  火曜夕方に会った女の子が僕と同じ症状になって、病院に行ったらそう診断されたらしい 14年間で初めて休んだ平日の月曜日だったが、無理して店に立たないで良かった 恐るべし野性のエルザ、もといインフルエンザ】

※志賀氏的伝言板
本日休みです ラグビー日本選手権観戦だ


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