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土曜日。寒さは気候だけでなく、マチも「志賀」もサムイ外伝である。これはいけない。ただでさえ身体が鈍っているのに、動き回る事も少ない。氷を割り、酒をつくり、それらを給仕する。僕はその一連の動きを「トレーニング」の一環だと思っている。前よりいいモノをなんて気負いはないが、前より精度を落とさない事には気を配る。お客様は、手を抜いた時ほどに突っ込みを入れてくるものだからだが、そのお客様が来ないと、僕のせっかくのトレーニングが益々できなくて辛い。
手元には24日発売の「Invitation3月号」がある。世界のトヨエツ(?)が表紙の、30歳代〜40歳代前半辺りをターゲットとする、「ちょっと知的に センスを磨く」がコピーのエンターテインメント雑誌である。主に日本の映画やドラマにこだわりながら、ターゲット年齢層のライフスタイルと絡めた構成が斬新であり、少々ニッチでマニアックな内容にコアなファンも多かった。今号は『世界に誇る ニッポンのバー』と題し、名立たる諸先輩の店の中に僕も出させてもらっている。
照度の関係上、店内は普段より明るめの撮影であり、そのせいか?僕も好青年(今年45のくせに)に写ってる。思わず気軽に人がやって来そうだが、足を運んでくれ色々話した永田洋光氏の文面に表れた「優しさの中の厳しさ」が、ドア一枚の敷居の意味をちゃんと語ってくれていた。これで行列のできるバーにはならない。
実は残念な事に、僕も個人的に好きだったこの「Invitation」が、2002年の創刊から今号をもって休刊となる。その最後を飾るバーの特集51店の中に加えていただいた事で、僕がそれに敬意を表するというのは違うかも知れないが、店の細かいデータも掲載する事を快諾したのだった。文章も写真も嬉しく、いい内容だった。この雑誌に載った事も、僕とこの店のソクセキとなったわけだ。
さて、…やはり週末の店は静かな一日となった。 この店もそろそろヤバいんじゃないかと思った。
そんな事を考えていると、深夜携帯が鳴った。 声の主はテレビ朝日のKだった。
「志賀さん、お久しぶりです!ハガキありがとうございました いつも一筆に勇気づけられます ずっとそこに在ってください!!」
いきなり捲し立てられて、ほどなくそれが送ったハガキの文言「そこに在ること」という内容の事だと解った。今は東京のどこかで飲んでいて、たまたま出会った男性が神戸の人間でなかなかいい男だからと、ぜひ志賀さんの店を紹介したいと言ってきた。関西支社にいる頃によく一人で顔を出したKだから、それはもちろん問題ないよと電話を切った。僕は一生志賀さんの事を忘れません!と、酔っているのか大きな声でそう言った成城のボンKであったが、その声が嬉しかった。
単純なものだ。
また続けられると思えるのだから。
※今日のヒトコト
【 Invitation編集長Oさん、お疲れさまでした そしてありがとうございました 】
※志賀氏的伝言板
【 本日の日曜ライブ 若干空きアリ 】
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