www.bar-shiga.com
■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
ホーム >>>
11/23「ほぼ毎日三宮に出る理由」 バックナンバー >>>
この季節らしいと言えばそうなのだが、ピークの紅葉を楽しむ時間も与えないほどの寒さに、思わずクリーニング店に預けていた冬物一式を受け取りに行った。このクリーニング店は何度かこの日記でも書いたが、色々オカシな点がある。

客の目の前で子供を平手で打つスパルタ母ちゃんがいて、その反動からか5人兄弟の上二人は既にグレている。残りの3人も時間の問題だ。長男は恵まれた体型で、少年ラグビーに入っていたかと思えば中学の時に相撲部屋にスカウトされた。でも時折見掛けるので諦めたようだ。僕が店を始めた1995年には長男が4歳くらいで、以降毎年男の子が産まれた。その計算で行くと今は13人兄弟のはずだが、5人で落ち着いた。もし増え続けていたら、間違いなくテレビの大家族特集(個人的には好きではない番組)になる。まだ赤ん坊が多い時のその店は、洗濯物に紛れて眠る子がいた。積み上げられた衣服が、春の啓蟄の如く盛り上がっていたものだ。

預けていた冬物を取りに行くと、そこのオヤジさんが「アヒルの卵、持って帰る?」と一つくれた。ニワトリのそれを一回り大きくしたくらいのものだが重い。店と隣家の間に、アヒルを2羽放し飼いにしていて、ソイツが産んだらしい。

こういうものが流通しないで直接食べていいものか判らないながら、店の向かいのビリヤード屋に行き調理を頼む。硬くて丈夫な殻はなかなか割れなくて、出てきた黄身は火を通した白身のような色合いに透けていた。塩胡椒をしてもらい、所謂スクランブルエッグにしてもらったが、出来上がりは白子のようであり、味は豆腐チャンプルのようであった。不味くはないが不思議な体験だった。ガァガァ。

洗練された店が似合わないこの路地だけに、僕の店から少し山側に歩いたそこは家族的である。洗濯物の量から間違いなく顧客は付いているが、セレブ御用達とは言えないそこに下町を懐古するのだ。つまり彼らはその場所に住んでいる。向こう三軒両隣を知らない事が当たり前の昨今に、この辺りは温かい。

ほぼ毎日三宮に出るのは、店が好きだからとか仕事だからとかいう事もあるが、それはおそらくこのマチの温もりが恋しいのだ。この寒さで余計にそう思う。


※今日のヒトコト
だから今日もここに来る

※志賀氏的伝言板
本日(勤労感謝の日)は開けますぞ!


◆この日記に コメント したい方は、神戸加納町 >>> 「BAR志賀」【ブログ版】へ! (HP日記のみ更新・ブログのみの画像もあり!)

◆携帯から見るブログ版! http://ameblo.jp/bar-shiga/


加納町 志賀とはどんなヤツ?
>>>プロフィールとバイオグラフィー(一部)はこちら……

Copyright@Toshiya Shiga. All Rights Reserved.
Send Mail to Shiga