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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜日朝方まで降った雨も落ち着いて、少々風はきつかったものの晴天である。午後、なぜかまだまだあった洗濯をし、干したまま三宮へと向かう。天気予報を信じての事だが、もし突然の雨が降ったなら、まさか隣人佐川満男に取り込んでくれなどと連絡もできない。独り者はこういう時に困ったちゃんである。

さてここからが、志賀らしからぬ週末である。

新神戸のホテルクラウンプラザにて行われている、木下真珠の秋の展示会を覗く。ここの会長も社長も昔から、店もプライベートでもお世話になっている。小学校6年と4年の姉妹がいるが、赤ん坊だと思っていたらちょっとはにかむ女の子になっていた。今時のお笑い好きで、その辺は44歳でも共通項だからすぐにコンセンサスを見出せる。久しぶりでも、オジちゃんというよりは、大きい友達みたいな関係。おそらく彼女達が大人で、僕が子供なんだと思う。

基本的に展示会というものは、直売というよりはバイヤーが多く商談スペースがある。如何にもトレーニング帰りみたいな格好で、ピッチャー下柳の如く無精髭の志賀は全くその場所にそぐわない感じではあったが、同じものが実はただ一つとしてない天然ジュエリー達を眺めながら、こんな小さなものが車を買えるくらいの金額がするんだねー、白い真珠ばかりではないんやねーと呟いていた。

そんな中、明らかにフォーマルではない明るく華やかなコーナーがあった。聞けば、芦屋の革製品を扱う有名店とのコラボブランドで、もっと気軽にカジュアルに身に付けられる低価格帯のものだった。確かに真珠というものはちょっとした祝い事やフォーマルパーティーくらいでしか登場しないで、どこかに仕舞われているものだという認識がある。こういったブランドの登場で、その入口も広がる事だろう。これなら普段使いで気軽に手に入れられる。身に付けるのは、もちろん女性に任そう。(そのブランドについてはコチラ >>>『Mano an Mano』

その後、京町筋cafeCARTAの経営本体にいるぐっさんおススメの、ずっと気になっていた店を覗く事にした。どうせ新神戸から一駅の三宮に乗るのも中途半端だし、この機会を逃せば、観光客のように新神戸から異人館街、北野へと歩く事もない。13年以上、月曜から土曜まで三宮にいる僕だが、異人館もゆっくりとした散策も実はほとんど経験がない。生まれ育った京都にいる頃に行かなかった寺社仏閣のように、いつでも行けるというものもあるが、おそらくそれだけではない。今、惹き付けられる魅力のある場所がないのだと思っていた。

そう考えると、その昔君臨した今はなきフレンチの王道「ジャン・ムーラン」の功績は大きかった。北野坂を登り切る、少々不便な場所にあったとしても、人はそこまで足繁く通った。山間からマチへとシャワー効果が広がり、潤いのあるマチが形成された。それがバブルがどうだとか、あの頃は良かったなどという懐古主義ではなくて、近頃の神戸は、行政も交えた街全体の施策として考えるべきところまで来ているのではと感じている。なぜなら、そうやってこの日歩いた異人館の通りや北野坂は、貸店舗がいくつもあり活気がなかった。土曜の19時を前にしてである。12月にまたしつこくルミナリエをやると言うのならば、第一回当初のように、メイン会場以外に、北野坂や新神戸でもあの電飾を点して欲しいものである。

そんな中訪れたその店は、ところ狭しと並んだ手造りコンフィチュールが代表的な店。 >>>西洋保存食専門店『Aquarelle(アクアレール)』 は、料理もしないしほとんど甘いモノを食べない僕にとっては、確かにらしからぬ店である。近年、資本のあるホテルやスイーツ店が、軒並み大量生産体制で作るジャムやコンポートはどうにも有り難みがないのだが、まずアメリカ帰りの料理人(フレンチの5つ星レストランだそうだ)が女性一人で自分のペースで少しずつ、他にも手づくり感のあるチョコペースト、チャツネやサルサやケチャップやピクルスまでをも扱っている路地奥の佇まいが、ナンとも神戸らしくそれこそ足を運ばせる切っ掛けとなった。

この日歩いて思った。まだまだ神戸にも素敵な場所がある。ただ思うのは、その場所に辿り着くまでのアプローチ、周辺の環境、その知らせ方、そして守り方。

本来、デザインされたマチは、そういった導線や見せ方が自然であり、人の流れが祭りのような活気を生み出している。祭りとは、先人から継いで続けるものであろう。新旧がセパレートにぶった切られたかのように映るこのマチは、そこにしかないモノや人、唯一無二を守り、その繋ぎを必要とされている。


※今日のヒトコト
真珠にしてもその店にしても、それぞれならではの表情があった

※志賀氏的伝言板
本日、日曜日は開いてます 13日は休みます

※お知らせ
【志賀クリエイティブディレクション担当  旧居留地東の京町筋(ジル・スチュワートの2F)に、7月13日オープンしました! >>>『cafe CARTA(カルタ)』


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