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12日金曜日。昼前に家を出て、久々に阪神電車に乗った。もう秋の様相とは言えども、30度を越える日中に冷房が利いている。それでも暑さを我慢できずに扇子を使う人は、確実に中高年層である。僕の店でもよく目にする光景だが、その年齢は汗が引くまで待つという行動はしない。もう、扇ぐ事が癖になっているのだ。裏を返せば、そうする事が多いアナタなら、年齢を意識せざるを得ない。言わば、田中角栄現象、扇がずにはいられないのだ。まっ、このぉ〜(角栄風に)と。
甲子園駅に降り立つのも、2年前に阪神巨人戦を観て以来だ。あの何万人もの観客を飲み込む駅とは到底思えない、この日は閑散とした風体を成していた。球場側に降りればすぐあるスーパーの横が、目的の場所ノボテル甲子園、外資系のホテルである。グリーン上「このラインはノボテル?」ではない。ましてや野茂照久、略してノボテルでもない。ちなみに、野茂照久なんて人は知らない。
そこの代表と会食、及び将来に向けての密談を予定していた。久々の再会に、身だしなみをとトイレに寄れば、あっ!志賀さんと手を洗うその代表に声を掛けられる。失礼ながら、これからこのホテルに商談に向かうセールスマンと言われても違和感のない、その物腰の低い風貌の彼を見て「この人は『らしくない人だ』」と思った。デキるトップは、らしくない。僕の持論である。
カウンターの天麩羅をご馳走になりながら、食について、酒について、ディレクション諸々を語る。彼はこのホテルとは別に、西宮の老舗本家酒造の社長でもある。僕と3年ほど前に話した事がずっと頭にあって、近く色々動き出すタイミングでその話を思い出したらしい。今、すぐに仕事にしたい営業よりも、ずっと先のビジョンを話すその提案がいつかカタチになる。熱意は継続するべきモノだ。
思いの外、語り合った。いつも思うのは、どちらかが一方的に語る話など、さして重要ではない。それぞれが相手の話を受けて、自分のフィールドに置き換えてまた言葉を放つ。一方的な講義は退屈で、こうした語り合いは時間の経つのも早い。
甲子園の土を持ち帰る事なく阪神電車に再び飛び乗り、三宮を目指す。北野である「 >>>神戸コレクションPlus 」のショーを覗くためだ。夕方の回に間に合い、華やかなショーやアペリティフの出し方、ブースの作り方などを見させてもらう。対象が25歳以上と、先のコレクション(JJモデルを中心とした、6000人集客規模のイベント 8/30東京でのゲストは「確かにぃ」DAIGOだったらしい)よりはアッパー、着飾った大人も多かった。共催の25ans(ヴァンサンカン)の編集部の皆さんなど、夜な夜な打ち上げで毎回店に来てくれるものだから、僕もちゃんと見ておこうという事で、この日は馳せ参じ(死語)たわけだ。
僕は、オークリーのカーゴパンツ、PUMAのインナー、J.LINDEBERGのウインドトップ&リストバンド、コールハーンのNIKE Airを履いて行ったものだから、どこからどう見てもゴルフの帰りだったのは失敗したが、本日のテーマはアスリートゴルフという事でキャットウォーキングしながら、開店に向かった。
午前0時を過ぎた頃、ぞろぞろとショーモデル達を連れたチョイエロおやじや、スタッフ裏方の面々、そして共催である25ansの皆さんで溢れ「志賀」は立ち飲み屋と化し、神戸新聞のTクンや北野クラブSolaのAクンの手伝いもあり、ナンとか佳き宴と相成り候。その後志賀は、朝までバタンキュー。
しかし、つくづく思う。静かでも賑やかでも、人と話すのが好きである。
人間は一人では生きてゆけない。毎度この店で実感するのだ。
※今日のヒトコト川柳その2
【 ジューシーチキン ジューを取ったら シーチキン 】
※志賀氏的伝言板
【 14、15日(敬老の日)は連休です 】
※お知らせ
【志賀クリエイティブディレクション担当 旧居留地東の京町筋(ジル・スチュワートの2F)に、7月13日オープンしました! >>>『cafe CARTA(カルタ)』 】
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