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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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東京日帰り、そして夜の顔、翌日9日のゴルフ。この言葉だけ聞けばバカンス(死語)めいてる数日が、結構キツい。狭く距離の短いコースでのドライバーを抜きで挑んだ火曜のゴルフも、気が付けばOB7個、池ポニョ、もとい池ポチャ1個で、ジャスト100(!)。もうこうなったら気持ちよく終わろうと、最終ミドルホールでトトロに借りた20年前のメタルドライバーのランが出て、セカンドショット残り40yに驚く始末。最初からそれを出せばいいのに、ドライバーを持って来なかった意味はナンだったのか。ストラテジー、この選択ミスが尾を引くラウンドであった。こんな事では、チョイわるオヤジにもなれない。あぁ情けない。

体育大学時代までラグビーをやっていた僕ではあるが、ゴルフの力はあっても、20kg近く痩せた身体にもうラグビーはできないものだと思っている。そんなに大した選手でもなかったのに、なぜか未だにクラブチームのお誘いを受けたりするが(オーバー40やもっと上のチームもあるらしい)、いつも丁重にお断りしている。それはずっと、あの頃のイメージだけが先行して大怪我でもするんじゃないかと、子供の運動会でアキレス腱を切るオヤジのように思ってたからだったが、最近、それが違う理由だと判った。それはラグビーの特性にも関係する。

過日にも書いた、映画にもなった「クライマーズ・ハイ」を読んでいた時の事だ。オーバーハングの岩場を登る本格的な山岳コースの場合、それは起こる。張り詰めた緊張感の中、ペアで登る場合には互いの信頼関係が命綱となるが、走るランナーズ・ハイにもあるようなその瞬間が訪れると、全ての不安や辛さを突き抜けて、登頂へと駆り立ててくれる。但しこれには弊害があって、プツンッとその緊張から放たれた時に、一気に恐怖心が押し寄せて来て、違ったパニックを起こすのだ。

少々強引に話を進めれば、ラグビーという格闘技に近い球技には、それに近い感覚があるように思う。現役、今まさに骨がきしむほどに身体をぶつけ合う姿、そのフィールドは何人も立ち入れない聖地にさえ思えてくる。サッカーや野球には歴代名プレーヤーに威厳があるものだが、ラグビーはその逆の印象がある。語り継がれる名選手は無論いるが、彼らの威厳よりも、今戦ってる現役にこそ近寄り難いオーラや憧憬があり、他のスポーツよりも気軽には入って行けない世界が在る。

顔面だけで何箇所もの骨折や100針以上縫合した傷を持つ、神戸製鋼・元木由起雄や、両足首アキレス腱を断裂してもフィールドを去らず復帰した大畑大介を見ても解る。試合を全く覚えていない脳震盪を起こした選手がいたり、試合後になって初めて骨折していた事を知ったり、こめかみの出血を止めるため麻酔もなしに縫合してフィールドに戻る選手もいるという悲壮感にも近い話も数多い。つまり彼らは、そこを離れる時に一気に押し寄せる恐怖を知っている。終わると恐い。だから燃え尽きたいなんていう自己満足的表現よりも、マゾヒスティックに犠牲を厭わず、四肢が引きちぎれる勢いまでに、そのフィールドに仲間と立てる事を喜びとする。

ラグビーというものには、独特の「ラガーマンズ・ハイ」が存在するのかも知れない。だからそんなしのぎを削り合う男の世界に軽はずみな野次など飛ばせないし、応援と言うにはおこがましい、見届ける事しかない僕がいる。


※今日のヒトコト
刹那 ハードボイルドで破天荒な人生とダブるのだ

※志賀氏的伝言板
14、15日(敬老の日)は連休です

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