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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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夜半雨が降り続いた月曜日から、火曜もどんよりとした一日である。読み始めたクライマーズ・ハイも、たまっているNIKKEI DESIGNもめくる時間が多くなる。そろそろ、読書の秋らしい。食も進むし、スポーツもいい。秋は何でもアリだ。

ディレクションを担当した、居留地京町筋のcafe CARTAにいた。雑誌掲載の影響か特にランチタイムは盛況であるらしい。ココはオフィスビルの中にあるので、窓枠や看板サインなどの外観を大きく変える事はできない場所だった。幸い、元々あったオフィスの窓は床から高さもあり開口部も大きく、天井の低さも気にならないので、その開ける視界は超気持ちいい(北島風に)。窓際からは南北に京町筋が見え、行き交う車に大通りのような渋滞もなく風景の一つになる。オフィス街の人々も都会のそれよりもゆったりとしていて、これも額縁のような窓枠に映える。

欧米の如く路面オープンスペース飲食店が増えたが、国民性の違いからか、そういった道路に向かって座りお茶を飲むという行為は、妻子の買い物待ちの父親のように、まだまだサマになる大人が少ないものである。そういう点を考えると、ここCARTAの2階から眺める景色は安心感もあり、日本人の気質に合うのだと思う。丁度目の前に見える大きな銀杏の木も、季節感を演出してくれて心地良い。冬になれば色づき、ルミナリエにはそのアーチで灯りがいらないくらいになるだろう。

神戸に移り住んで17年ほどになるが、俗っぽくないマチの静けさがいい。反面、静か過ぎて飲食店は盛り上がらないという現状も否めないが、それはカフェでもバーでも食事をする場所でも、自分の安心できる居場所を確保できさえすれば、こんなに住み良いマチはないと思う。身内ノリは嫌だが、マチのノリはいい。

cafe CARTAは、何人かの気の置けない仲間でワイワイ飲み食いするのもいい。しかし一人でもゆっくり小説や雑誌が読めたり、僕のようにPCを開いて書き物やあれこれをするのにも適したカフェである。僕の席の後ろで、10月に婚礼を迎えるその二次会の場所探しに来ていた男女数名がいた。その一人の男性が、どこかの二次会候補らしき場所へ、丁寧に断りの電話をしていた。

ここに来て一通りの時間を過ごし、その当日をこのcafe CARTAに決めたようである。「来て良かったね」そんなCMのような古ぼけたセリフが自然と口に出た、その瞬間を背中越しに聞いて、僕も何だか誇らしくもあり嬉しかった。

振り返り見た店内は、まだ見ぬ新郎新婦を温かく迎え入れる、その喜びに満ちている。PC越しの銀杏の木も、風に揺らめき微笑んでいるかのように見えた。


※今日のヒトコト
近頃大きな木が少なくなっただけに、とても安心ができる

※志賀氏的伝言板
しかし「志賀」は、静か過ぎる(*_*)

※お知らせ
【志賀クリエイティブディレクション担当  旧居留地東の京町筋(ジル・スチュワートの2F)に、7月13日オープンしました! >>>『cafe CARTA(カルタ)』


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