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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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期待通りの結果を出す者。

期待以上の結果を出した者。

期待とは違った結果に泣く者。

柔道男子100キロ級は、ナイダン・ツブシンバヤルがモンゴル人初の金メダルを獲った。鈴木桂治が初戦「諸手刈り」で敗れた相手だった。武道は礼に始まり礼に終わる。そんなイデオロギーの中でも、鈴木桂治は敗者復活1回戦、再び敗北を喫しその場所にうずくまり、傍にいた審判も暫く声を掛けられずにいた。


全くレベルが違う話で申し訳ないが、僕は授業で、一度だけ柔道部の選手に勝った事がある。当時の大阪体育大学柔道部と言えば、監督が全日本のコーチだったし、そこそこレベルは高かったのだと思う。そんな中、柔道の授業で試合が組まれ、無情にも僕はバリバリの柔道部の選手に当たってしまう。ラグビーをやっていた関係で、身長181cm、90kgの体格ではあったが、卓球やバドミントン同様「やってる人間」と「素人」とは雲泥の差がある。その時に知ったのが「諸手刈り」だった。

諸手刈りは、所謂タックルだ。タックルの基本は、相手の両足をホールドし動きを封じ、カチ上げる(レスリングでよく見られる、持ち上げる事 強い背筋力が必要)と同時に素早く歩を進める(足を掻くというイメージ)。実は現在のラグビーでは危険防止のため、そうやって相手を持ち上げる行為は反則とされている。持ち上げられる選手は当然ボールを持っている訳で、パスする仲間が見付からない時にはそのまま、下手をすると頭や肩から落ちてしまうからであるが、その昔はカチ上げるタックルを決めたらちょっとしたヒーローになれた。カチ上げられた事も何度かあるのだが、なす術もなく倒されるのは情けなくも屈辱的なものである。

いざ、試合。僕は、始めの声を聞くや否や、相手の大腿部に飛び込んで、そのまま胸に引き付けカチ上げた。柔道部員は何が起こったのか、そんな技があるのかと言わんばかりに仰向けに呆然と倒れていた。あり得ない勝利に歓声が上がる。勝った。勝ってしまった。畳独特の匂いが鼻腔をくすぐっていた…。


柔道に於けるソレは、組技ではないためあまり見られない技だ。しかし今回の五輪を見ても解るように、如何にも柔道らしく組もうとせずに、まるでレスリングの如く頭を下げる消極的な試合も多い。ゆえに警戒されるべき技だ。国技モンゴル相撲が根付く今回の金メダリスト、ナイダンの得意技でもあった。両の足が宙に浮き、受け身を取る事、それすなわち一本負けを意味する技に負けた、鈴木桂治は何を思ったのか。想像し得ないその辛さは、彼の今後で払拭して欲しい。

ちなみにあの日、その技を繰り出した僕はこう思っていた。

「ナンでこれがラグビーでできひんねん」


※今日のヒトコト
【体操男子、19歳の内村選手は素晴らしい逆転銀メダルだった 鉄棒で難易度が高い「コバチ」技を連続しての偉業だったが、「コバチ」というアナウンサーの声を聞く度に、 「オシャレ小鉢」を思い出していた

※志賀氏的伝言板
盆は開けます 17日日曜定休〜19日休みます

※お知らせ
【志賀クリエイティブディレクション担当  旧居留地東の京町筋(ジル・スチュワートの2F)に、7月13日オープンしました! >>>『cafe CARTA(カルタ)』


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