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木曜夜、とんでもない豪雨に見舞われた神戸である。夕立のような土砂降りが何度か繰り返されて、氾濫した川のような路地には、人影すら見えない…と思ったらやはり不思議な店であった。雨宿りなのか、いつも以上に人がやって来る。帰る頃、外に出るともうすっかり雨は止んでいた。嵐の後といった感じか。
免許の更新というものは、誕生日の前後1ヶ月に行くものだが、サンキュームーミン、昭和39年6月3日誕生の僕で言えば、リミットは7月3日だった。ナンだかんだで後回しにしていたら、もうラストの今月3日になっていた。今回からはICチップが入っていて、少々分厚くなったがカードサイズは変わらない。やはり過去5年の違反歴のせいで、次回の更新はたった3年後という、ゴールド免許取得までは遠い更新サイクルとなった。仕入れた情報によれば、この3年間無事故無違反ならゴールドの仲間入りらしい。司法書士T氏のところの美人職員が、「ゴールドは下手で迷惑をかけるんじゃなくて、一切と言っていいほど運転しないから事故をしない安全な人、という意味なんですよ」とお叱りを受けた。なるほど、そういう事か。毎日のように運転する僕がゴールドになった暁には、僕もゴールデン進出だな。
5年以内にやった違反と言えば、平成16年のシートベルト着用義務違反以来ないのだが、どうやらその前のスピード違反でカメラに写っていたのが引っ掛かっているようである。あの日は、1年に一度の、別れた娘との再会を許される日で急いでいた…という言い訳が結婚歴なしの僕に通用する訳もなく、「新しいiPodが出た日なんですぅ！」なんて言っても、アホかと交通機動隊の担当にどやされるのがオチだ。だからあの日、素直にI'm sorryした。5kmオーバー1万円ほどの罰金が何重にも膨れ上がった。とんでもないスピードを出す車は、気を付けた方がいい。
今回は更新で行ったのだが、まるで「へっ、万引き常習犯で捕まったってか？セコい事してやがるなぁ」と重犯罪を自慢する、刑務所の新入りを値踏みするかの如く牽制し合っている「免許停止講習会場」とは違っていた。免停講習というものはホント人種雑多で、程度もガラも悪い。そらアンタ捕まるわ的な、講習中もマナーを無視した輩が多かった。それに比べれば何とも平和な僕の更新手続き講習は2時間で、トメの兄（あん）ちゃんこと（古っ）福留アナが進行を務める交通安全ビデオの後は、お決まりの講習だった。何とも話し好きなオジさんが講師だったが、人によっては一通り話して早めに終わってくれる講師もいるのに、目一杯余談を聞かされた。長年の自分のしゃべりに、少々悦に入っていた様子だった。
…とここまで店で書いてたら、閉店時間を暫く過ぎてから訪ねて来るお客様がいた。「もう閉店しました」と言葉に出そうになったが、その顔が3年前に神戸から東京に行ったF氏だと分かり、思わずどうぞと招き入れた。僕が3年前に話してた「家のような店」だという話を、お連れさんにするF氏が嬉しかった。僕が初めてFさんに会った時に話していた文言、その一つ一つを覚えていてくれていた。
やはりこの店は不思議だ。目の前のF氏は、久しぶりな感じがしない。
※今日のヒトコト
【 しかしえらい雨だった 店の近くの中華から帰るだけでずぶ濡れでした 】
※志賀氏的伝言板
【 旧居留地の『cafeCARTA』は、7月13日の日曜日からオープンです！ 】
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