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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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火曜日深夜、頸椎辺りが痛いので、店の中からは分からないが雨が降っているのかと思っていた。おそらく湿度の関係だろう。店を出たら生暖かい風が吹いていた。いつもの中華に入り、中国人息子19歳に「雨、降ってたの?」と聞くと、「フッタヨウデフッテナイ…フッタトイエバフリマシタケド、フッテナイトイエバフッテナイデス」と遠回しに、結局ほとんど降らなかったという話をしていた。コイツの日本語の言い回しは、妙に日本人っぽい。若いのに、年寄のような話をするなと思ったら、やっと解った。ヤツは、主に団塊の世代の話し方に近い。

その夜の店で、お客様が不思議な会話をしていた。

「このリキュール同士を混ぜたら、35度になるぞ なかなか、キツいなぁ」と、あまり聞き覚えのないアルコール度数を言うので聞き耳を立てていると、どうやらテーブルに置いてあるスターバックスのコーヒーリキュール20度とクリームリキュール15度を混ぜたら、という話だったようである。そんなアホな。

おかしなものだ。50度と40度の湯を混ぜたら90度になるわけなどないと考えれば解りそうなものだが、何かを混ぜる事は中和されるという考え方で、この場合同量で混ぜたなら、17.5度になるはずである。ちなみに、水割りは40度のウイスキーならおよそ13〜4度(これはジントニックでもモスコミュールでもテキーラサンライズでも同じような度数になる)、ビールをトマトジュースで割る「レッドアイ」なら2度という具合に、要するにベースとなるリカーの度数と量が基準となるのだ。しかしちょっとマティーニ。ジンが4分の3入っているマティーニは、残りを18度ほどのドライベルモットと混ぜる事により、34度になる。つまりかなり度数が高く、呂律が回らなくなってちょっとマティーニのギャグも面白くなくなっている。イタリアのカンパリ(ビター・オレンジの果皮でできたリキュール24度)をソーダ(ジュース)で割ると7度と、ビールより少し高めのカクテルになる。

その量と度数を掛けたものを、それぞれの酒類で足していき、その分母を総量mlで割るとおおよそのアルコール度数は出るが、氷を使う場合にはステアして溶ける分約10mlを分母に加算するなどというややこしさがある。そういった事を総合すれば、何かと何かを混ぜるという事は、強い側の度数のものは混じり合い低くなり、低い側は多少なりとも高くなるという事なのである。

それは言わば、気性の荒い男と柔和な女性が出逢ったら、何だかええ感じの夫婦になったみたいなもので、互いの主張ばかりが先に立ったカクテルというものは、どうにもぎくしゃくして仕様がない。反面、気性の荒い男女のような酒が、がっぷり四つの1対1でぶつかり合うカクテル(ワイルドターキーとタンカレージンのストレート割ってなんやったっけ?フランシスアルバート??)なんかもあるが、それは意外にイケるもので、よくそういう飲み方に気付いたなと感心したりもした。

そう思えば、結婚もいいぞと独り身の貴兄には声を大にして言いたい訳である。

お前こそという突っ込みも、幸せな家族と会う度に中和されて忘却の彼方だ。


※今日のヒトコト
意外にもウイスキーやブランデーなどの他、スピリッツ(蒸留酒)ジン、ウォッカ、テキーラ、ラムなどスタンダードのものであれば大抵40度くらいだという事を知らない人が多い  おそらくそれは、テキーラなどに代表される「ショットガン」一気飲みで、特に強い酒だと思われているフシがあるのだ】

※志賀氏的伝言板
【早速問い合わせがありましたが、 旧居留地の『cafeCARTA』は、7月13日の日曜日からオープンです!


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