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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜日午前なぜか高槻にいた。それはずっと金曜からカフェ「bon!」でランチをたらふく(志賀チャンの知恵袋:鱈の腹を表してそう言うのだ)食べようと計画していたからだ。ここのオーナー、カミーノと知り合ってもう10年近くになる。付かず離れず、どこか腐れ縁のようでもあるが、ゴルフ場で見たとなりのトトロみたいな体型以外は、何も変わっていない僕の友人である。所謂大阪南船場や神戸磯上のカフェブーム、カフェめしの先駆者でもあるが、そういう事は口にしない。いい店を紹介してくれるが、自分の店に来いとは一切言わない。半ば強引な性格で今時珍しいゴリ押しタイプだが、信頼関係が築かれると、大袈裟に言えば命懸けで仲間を守ろうとする。コイツは、誰かに似ているなと思った。

これも僕の友である、元NZ代表オールブラックスのロン・クリブ(クリビー)は、昨シーズンまで神戸製鋼にいた選手である。女性のウエストほどの上腕にはNZマオリ族のタトゥーが入り、一般的には、少々気が荒く喧嘩っ早い性格だと思われていた。確かにプレー中に殴りはするが、それはヤツがデカいせいで目立つのと、その大半が「やられた仲間のために」やる行為だと、僕は解っていた。

日本に於いては、怪我で別メニューに取り組んだり見学者になった者は、学校を休んだ子供のようで肩身が狭い。チーム(授業)に遅れをとった負い目を抱いて行動するものだ。しかしクリビーは国民性かそのおおらかな性格のせいか、合宿で怪我をしても、就寝中の選手の部屋にBB弾の銃で襲って、その驚く様をビデオカメラにおさめたりした。合宿の打ち上げで大上映会をやったそうだ。

モチベーションを上げる切っ掛けは必要だったが、スイッチが入った時のヤツのプレーは凄まじかった。それは周知の通りで、CAB(クラシックオールブラックス 元代表選手で作る、チャリティイベントなど世界を転戦するスター集団)のメンバーにも選ばれている。今はオーストラリアで新事業に声が掛かり取り組んでいるが、特に南半球で英雄扱いである彼だから、その契約も破格で更に成功する事だろう。いつでも遊びにきてくれと言われているが、連絡先を聞くのを忘れた(*_*)

国を越えて「同志」と見るや、彼は命懸けでその仲間を守る。それが狩猟民族、マオリ族の血を継いでいるという事だけではなく、無論誰にでも愛想良く接するとか顔色を伺うとかでもなくて、ただ仲間を尊重し最後には共に笑いたいという、シンプルな想いの元にだけ動くのだ。面白い事に、そういう人間は仲間にすると本当に頼りになるのだが、敵にすると相当厄介な人物である。僕はヤツとピエーレ(神戸製鋼:トンガ代表)に、BB弾の集中砲火を浴びた事がある。しかし同じチームになってもクリビーは、後ろから僕を撃ってきた。デカい子供のようだった。

僕の近くにいる、大人でありながら時折子供のような表情を見せる仲間は、どこか懐かしい匂いがする。それはおそらく「ような表情」ではなくそのものなのであり、あの頃にはたくさんいたそんな顔を、見せなくなった大人が多いせいだ。

子供のような大人は際立つものだ。変人扱いもされれば、厄介者だと呼ばれる事もあるが、頭で考えずに心で動く、そんな頼りになるヤツらを僕は知っている。


※今日のヒトコト
近頃、大人のような子供が多くなったのは皮肉な話である

※志賀氏的伝言板
火曜ゴルフはダメです 大事なカフェ内覧会があるのだ


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