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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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誕生日から一夜明けた水曜日。ほら言わんこっちゃない、静かな夜である。まぁ前日も誕生日で人が来た訳ではないので、これも不思議な飲食業の性であると、PC開いて仕事をしたり、本雑誌でやり過ごす。こんな時間も44歳には必要だ。

また、taspoで事件発生である。自営業者の店頭自動販売機に、自分のtaspoを吊るしていたらしい。つまり、どなたもこのカードをかざしてご購入ください、という事だ。自営業からすれば、それが成人であれ未成年であれ購買層には変わりなく売上に影響する。それにしても、安直(死語)過ぎる。

そもそもコンビニを除いて、対面販売は少なくなった。その昔はお婆ちゃんが座布団敷いて座り、硝子越しに煙草を買った。煙草を吸わない僕からすれば、小さい頃のチューイングガムが懐かしい。チューイングは死語か?そんな事はどうでもいい。ともかく、あの対面販売にはそこはかとなく情緒があった。「あのタバコ屋の角を曲がったところに…」というマチの目印にもなっていた。米屋や豆腐店のように、そこに住みながら商売をする人々がマチから追いやられた昨今、自販機からの「ありがとうございました」の声も虚しく響く。

水曜の夜、店に来ていたお好み焼き屋のオバちゃまとそのお客お姉さんと、そう言えば駅の伝言板がなくなったねぇなんて話してた。今で言うネット上の伝言板、BBSの事ではない。黒板に罫線が白く引いてあって、日付と時間が書き込める欄くらいは作られてあったと思う。それは何に使われていたかと言えば、多くは待ち合わせの際「先に行ってます ○時×分 志賀」というように遅れて来た待ち合わせ相手に記すものであった。中には、「○○中学の□□先輩、大好き!」なんて書く子もいたりして、当時の告白の新しい手段にもなっていた。

それぞれ違う字体に、その先が垣間見えた気になった。ちょっとしたドラマを見ているような感覚にもなった。例えば「子猫いりませんか?」と書いてあったのも見た。「待ちましたが、一人で汽車に乗ります」などという意味深げなものまであり、中学生ながら色々想像を掻き立てられた。いずれにせよ、人の手で書く文字というものは、顔が見えるようでもあり、温かみもある。しかしいつからかどの駅からも取り外されて、人は時代の利器、携帯電話でアバウトな待ち合わせをし、顔の見えないメールでのやり取りで謝ったり怒ったりを繰り返している。

いつもしつこく書いているが、いつからか至便があまりに、工夫や創造をなくしつつある時代である。そのものに触れたり、そのマチに行かなくても行った気になっているインターネットの普及がそうさせている。

携帯電話があるから伝言板はいらないという考え方ではなく、ちゃんと待ち合わせをして、遅れたら顔を見て謝って、逢えなければその人の字で行く先を示す。

そんな温かみのある伝言板が主要な駅ほどにあれば、人間らしさをこの国も取り戻すのだろう。大袈裟に聞こえるが、あながちそのアイデアは、マチに優しい空気を取り戻す切っ掛けになるのではないかと考えている。


※今日のヒトコト
【そこにはチョークがあった  チョークを白墨と僕らは言っていた(死語)

※志賀氏的伝言板
Titleist18.5の青マナ75、バフィを手に入れました  暗号かっ!】


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