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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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葉巻つまりシガーに、面倒ではあっても至福の時には必要な儀式がある様に、僕の店にも開店前に必要なそれなりの行程がある。しかしながらそれよりも、「今しかない」時間というものを優先にする嗅覚は持っている。木曜日、食事に誘われた。少し開店時間を過ぎそうな時間ではあったが、これはそのタイミングだとご一緒させてもらう事にした。この時間が、店に立つ前の儀式になったと思う。

三宮と神戸駅というこの狭い間に7店舗はあるスターバックス(まだこれから増えるらしい)を1Fに擁す、国際会館を東に行ったところの新しい商業ビル7Fにその店はあった。「神楽」というステーキハウスである。鉄板の上でパフォーマンスを見せながら焼き上げる。どちらかというと僕は苦手な部類のはずだったし、客層も家族や30歳代くらいをターゲットにしている内装だったから、少し「若い」感じがしていた。しかし、これまでに至る背景を聞いてみてとてもいい印象を持った。連れて行ってくれたS野氏が、その店の本店からの繋がりもあって色々知ったわけだが、キワモノだけで流行ると思っている他店に対して、ただの見せ物ではないこだわりと、三宮に店を出すまでの経緯が興味をそそられた。

本店は、僕の住む垂水で17年ほどそのスタイルを貫いている。垂水は地元密着型の店が多く、ハッキリ言ってオシャレなマチでもない。しかし続ける事で、他に真似をされる様にまでなった。相変わらずの独自路線を走っていて、普通ならすぐに中心部(三宮や元町など)を目指すところを、西宮、豊中と郊外に伸ばしている。そして力を付けての、いざ三宮出店である。近頃ココでしつこく書いているが、やたらめったらと多店舗展開したり、昔やっていたスタイルを変えてしまう店が多い中で、信頼すべき店である。こういう想いの店はますます増えて欲しい。

マチが自らを主張しなくても、「その場所と言えば○○」という様に、外から見る人々によって充分な主張にもなる物事の構成が、人を感動させたり人に伝えてくれたりするものである。そしてなぜそこに在るのか、なぜアナタはそこにいるのか。その場所に立つ者こそが語る事のできるストーリーが、その主部分(建築で言う構造柱)であれば、大抵のイレギュラーにも耐えうる精度を保つ事ができる。

蘊蓄や知識だけではない、その場所にしかない物語。
そういう事を尋ねた時に、そこに立つ者が返してくる言葉で解るのだ。

店やモノがブランドではなく、人がブランドだという証だ。


※今日のヒトコト
デートにかなり良いでしょう

※志賀氏的伝言板
4/26(土)バーテンダーズナイト開催決定!


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