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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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木曜日、また終日雨である。この時期にこんなに多かったかと思っていたら、中国では結構こんな天候らしい。店の近くの中華で、そこの息子雲龍クン19歳(頬のホクロから毛が10cm)は、いつもこの天気なら「アメフルト、オキャクサンキマセンネ」と残念そうに言うのに、この日はにこやかに声を掛けて来た。「チュウゴクデハコノジキ、ハカマイリノキセツデ、コノアメハ…」「なるほど、それは亡くなった方々の鎮魂の雨なんやね」「イイエ、ソレハワカリマセン…」と、どないやねんな会話をした。いつもこの息子との会話は、中途半端に途切れてしまう。

直前に、中華街入口のスターバックスにいた。珍しくソファーが空いていたので腰掛けた。そう言えば、火曜に自宅IDEEのソファの張り替え業者に依頼して取りに来てもらったが、そこの代表から連絡があった。どうやら、木枠が虫に食われているらしい。それがキクイムシというのかどうかは解らないが、確かに以前、ソファの下に細かい木のクズの様なものが落ちていた。もう最近なかったから多分大丈夫だとは思うが、薬剤散布してから補強をしてもらって生地を張り替えてくれる様だ。夏にしぶとくふ化してまたカリカリと食われたら、それは困った事ではある。

そのスターバックスのソファ席に、眠るカップルを見た。あまりにも堂々としていて、公共の場という認識がない様子だった。こういう男女をスタネルプルと、誰も言ってないが、店員が注意しない所が、スタバの快進撃を続ける要因にも見える。

店に入ると、携帯電話が立て続けに鳴った。東京転勤が決まった旅行代理店マンやらマンション事業者仲間やら大手酒造メーカー部長やら。そのメーカーS社仙台支店の部長から、販促ポスターの依頼を受けた。僕の創るものが、仙台を飾る。

イケア(IKEA)がポートアイランドの旧ポートピアランド跡に、14日オープンするとCMが流れてる。スウェーデンの家具メーカーで、2002年に「イケア・ジャパン」を設立。近頃は2006年オープンの千葉船橋ららぽーとが有名だが、調べてみると意外な事が分かった。1974年(僕が10歳)に、「イケア日本株式会社」(三井物産、湯川家具、チトセ、東急百貨店の合弁)を設立し、やはり船橋(現ららぽーと)と、ナンと「イケアタウン六甲」(神戸市灘区新在家)などに出店の過去がある。しかし1986年に撤退、「イケア日本株式会社」のメンバーは、イケア日本の閉鎖と同時に新会社「アクタス」へと移った。…なるほど、神戸のアクタスの前身がイケアだった訳だ。三宮大学助教授J子さんが言ってた事が繋がった。

ららぽーとオープン時には、4万人近い集客があったらしい。商品製作コストや人件費を切り詰めて価格を抑え(組み立て前の商品パーツセットが棚に並び、キャッシャーまで持って行き自宅で組み立てるモノが多い)、部屋全体をコーディネートした「丸ごと」を提案する事により、生活スタイルに合わせたイメージを作り易くする。平成のイケアは、明らかに無印良品やフランフラン、ホームセンターなどの脅威となる再出発を果たしている。神戸のイケアの反響はどうか。

視察はするが、おそらく僕はほとんど買わないと思う。生活、ライフスタイルの提案は安さではなく、日常の生活にこそデザインされるべきであり、デザインにはそれなりの「対価」が存在するものなのだと思うからだ。

店のカウンターが外国建材や合板でなく米松の無垢で、グラスの音のはね返りが心地良く、安心感があるなんて事は、どうでもいい人にはどうでもいい話だ。服やインテリアの二極化も需要がある限り止まらないが、生活者の豊かさ、ひいては日本の豊かさに関しては、明るい未来だとは思えないのが少々寂しい。


※今日のヒトコト
しかしいいソファーも、キクイムシにやられてはたまらないぞ

※志賀氏的伝言板
司法書士T氏、月曜日になるかも


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