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水曜日、東京とのやり取りの中で、久々の日帰り出張をしそうな方向である。幾つか予定を入れるつもりだったが、今回は2つくらいに絞るつもりだ。考えてみれば、神戸にいてもアポイントは一日2件ほどに抑えて精度を上げる事にしているから、東京に行くからと言って、浅草で松田聖子のブロマイドを買いに行ってる暇などない。ミッドタウンランチなどとシャレ込む(死語)か、はたまた赤坂サカスを覗いてくるか。いずれにせよ、時間に追われて精度が落ちる事だけは避けたい。
大阪中之島のリーガロイヤルホテルに、バカラのショップ「BACCARAT BIJOUX OSAKA」がオープンすると案内状が届いた。バカラと言えば、鉛の入った高級カッティンググラスを思う人が多いが、クリスタルのアクセサリーのラインも充実している。京和菓子の叶匠壽庵が、オレンジや柚子ピールのチョコレートを出してヒットしている様に、「本筋から逸脱しない」ラインナップの幅は、ブランディングの課題でもある。近年苦戦を強いられる日本酒のメーカーにしても、トラディショナルなライン以外に、ボトルやラベル、梱包パッケージまでもデザインされた別ブランドを立ち上げる傾向がある。本流を守りながら、新しい流れを創る。色褪せないブランドづくりのためには、ここで終わりなどという言葉はないのだ。
マチには桜が咲き始めのものもあれば、満開に近いエリアもある。しかし花見をしようにも、まだ暖かい日中ばかりではなく、ましてや夜ともなると結構冷える。四季のある日本にいられてそれは嬉しい事なのだが、風物詩と気候のアンバランスな昨今に、少々不安感を持っている。4月1日、ガソリン暫定税率により突然安価になった。3月まで1リットル160円のハイオクが140円を切っている。通るガソリンスタンドは大抵、車が挙って押し寄せていた。なんならついでだと、まだ寒さの残るこの頃に、灯油までも買いそうになっているが、安さに群がった消費者が「食品の不安」を知った様に、ここにもアンバランスな波が見え隠れする。
そう言えば、大手スーパーに隣接する、古いローカルスーパーの店主がこんなことを言っていたのを思い出した。
「価格は正直に付けないといけない」
そこは古い歴史があって、近所のお年寄りや昔からの顧客で勢いを失わない店だ。多い荷物には鍵を渡して、先に家まで持って行ってくれたりする。マチに住まう人々の息吹に同化していて、コミュニケーションが取れている。どこか、老人が集う安心な病院の様でもある。接客や対話を嫌う人も多い時代に、見事地元密着の店として重宝されている。時代の流れで値上げを余儀なくされたとしても、客足は途絶えない。価格以上のモノが、その場所に多く存在するからだ。
いつからか、少々遠出をしても安さを追求する消費者と、それに併せて他店と競争する販売店が溢れ出した。価格競争で生き残る事は「安さ」だと言い切る大手と比べれば、「価格は正直に付けないといけない」と言った店主の方が、本筋から逸脱しないブランドを創る事ができたのだと僕は思う。
そこには、継続という厚い壁が待っているが、乗り越えれば意外に明るいものだ。
※今日のヒトコト
【 と言いながら、安いガソリンは入れるよな(^_^;) 】
※志賀氏的伝言板
【 4/26(土)バーテンダーズナイト開催予定 】
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