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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜昼下がり(死語)、神戸駅でオレンジボーイ( → 柑橘 → カンキチ)30歳を拾う。その足で菊水ゴルフ練習場へ、定例練習会に向かう。

いつもの弟分と合流。3打席でそれぞれ打つ。オレンジボーイは爺ちゃんのお下がり(死語)のクラブ3本を、その午前中つるやゴルフで仕入れたクラブケースに入れて持って来ていた。30年ほど前の代物は、ベンホーガン。爺さんはゴルフ好きだったのだなとドライバーを見れば、まさにWOODのパーシモン(柿の木)で、ソールが浮いていた。今のオレンジボーイは、ただ打つべしとクラブを振ったが、少し教えるとそこそこ真っ直ぐ飛ぶ様になっていた。若いヤツは覚えが早い。

そこで弟分と別れて、オレンジボーイと和田岬中央卸売り市場の近い、リーズナブルなのに超が3つ星以上に付く焼き肉屋に車を走らせた。18時半で満席の店内。たまりまセブン(死語)の鮮度、旨味に舌鼓どころかダブルバスドラがドドンッと響く。雑誌MeetsのライターもこなすKIU卒、今は神戸の大学助手は黙々と旨そうに食らう。その雑誌専属食タレの僕としては、ちょいとジェラシーの瞬間だった。そう言えば、また食タレのオファーがあったが、この店は紹介できないかも知れない。今以上に流行ったら、僕はどこで肉を喰らえばいいのだろう。

その後オレンジボーイは僕の店に同伴出勤を望んだが、僕はそれを拒否した。まだ開店前の時間という事もあったが、化粧途中を横でずっと見られるかの様に、オープンの儀式の傍にいられるのが嫌だったからだ。そういう事をちゃんと理解できる頭のいい男だ。連れのバーで暫く過ごすと言う彼を、繁華街に落とした。

店の開店と同時にお客様が来たので、そこからの瞑想や妄想やその他諸々は手を付けずにいてしまったが、22時を過ぎた辺りにオレンジボーイから「行っても大丈夫ですか?」と連絡が入り、それはもちのロンでウエルカム(言い回し死語)と扉を開けた。先のお客様が引けて、オレンジと二人になったので、玉でも撞くかと向かいに行って、ゴルフと同じく格の違いを見せ付けて一人悦に入った頃、店の扉の前に3人の大男が立っているのが見えた。元同志社大ラグビー部、今はワールドOB、神戸製鋼OB、宝塚在住所帯持ちの男達だった。

店に戻ってみんなでワイがワイがとワイワイと昔話に花が咲き、オレンジボーイも酒場っていいなとその深夜、カンキチの所以が名字ではなく亀有公園前なのではないかと思うほどに、眉毛が一層濃く両津勘吉みたいになっていた。ラグビー3人はココが締めだった様で、フラフラと台風の様に去って行き、その入れ替わりに若いカワイ子ちゃん(死語)が入って来た。離して座らせるのもナンなのでオレンジの近くに導き、暫くして合流したその子の友達をその間に入れて女子2対オレンジ1個、オレンジボーイはチェリーボーイの様に頬を赤らめていた。

閉店近くになると女子二人は、深夜の街に用事を思い出しオレンジに再会を約束して出て行くと、またオレンジボーイと二人になった。少しして「今日は一日ありがとうございました!」そう言ってオレンジは自宅へと帰って行った。

キンモクセイの様な柑橘系の香りはしなかったが、30歳は爽やかな風を残して行った。だが、クラブケースが午前2時には全く似合わなかった。


※今日のヒトコト
【若い世代と行動する事は、時に必要だと思う  同世代とだけ行動していては、見えない事だらけだ

※志賀氏的伝言板
MAGIS長谷川氏、メール届いてますか?


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