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■ 中毒性日記 2008
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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週明けの月曜日、また昼の仕事に動き出す。日曜の雪が嘘の様に穏やかな海であった。午後、ポートタワーのすぐ近くにあるFM局を訪ねた。げんべい商店(ビーサン)のNくん、神戸のサッカーチームの代表M氏と連盟の女性Mさん。そして局のパーソナリティ、MCとクリエイティブの面々。僕がなぜここにいて、何の話が進められようとしているのか知らずに、最初は傍観者を決め込んでいた。

こんな風に、意見を求められたりアイデアを聞かれたりする事は多い。僕らはデザインという言葉の意味合いの通り、目論見や企てが仕事である。だから言いっ放しはイヤだし、それに対する着地点(誰がどのように担当するか、そのためにはどこに話を持って行けばいいのかなど)を思い描きながら話をしないといけない。

この事には大きく二つの意味がある。一つは「共に育てるという、責任が生じるという認識の重み」を感じていたい。そしてもう一つは「勝手に意見を実現化される危険性を回避する」ためである。日本はまだまだ、知的財産所有権、「アイデア」「意見」というカタチのないモノに対しての認識が甘いのである。

と、そんな事を言いながらも、この面子にはそこまで堅苦しく考える必要はない。話のアウトラインが掴めて来ると、僕は遠慮せずしゃべったし、神戸のためにできる事を幾つか見出せた時間となった。僕の持ち帰った宿題は重大な任務だが、難しいネゴシエーションには慣れている。人やマチを動かすには、「新しきを起こす」人間がまず動かないと始まらない。無論、そこにイメージとビジョンを持って。


店には、日曜に行ったカフェのご夫婦を連れて、MRのYクンが来た。一連の餃子事件後、お客様が増えたという。それは「安心」「健康」「自然」という、LOHAS(人間が環境や健康を考えた生活を「自分のでき得る範囲」で営む考え方)的な世界の流れの発想からなのだろう。新鮮な野菜には土がそのまま付いていたり、時には小さな虫までいるというが、それこそが人間らしさであり、懐かしい匂いのする原風景でもある。週末や休日にはその店も賑わいを見せている。

そんな流れの反面、魚の切り身や無洗米、農薬を使った食材の様に、人々が「楽の方向」を選ぶ事も多いのは仕方がない。当然僕の様な単身者、一人暮らしや時間のない人には手軽さ、安さは魅力である。おそらくは土の付いた野菜や果物の方が栄養や旨味もあるはずが、「楽」がタノシミではなく、煩わしさを省いたラクになっている昨今でもあるのだ。以前に書いたが、葉巻や万年筆にある煩わしさにこそタノシミがある訳で、ラクには本質を咀嚼し反芻する事よりも機能性を重視する感がある。それでは、面倒な事に詰まっているその奥の、旨味を引き出せはしない。

そう思うと、初対面で人など解るはずもなく、再び会う事や連絡を取り合うなどなくしてその人は語れない。するめに比喩される味わい深い相手もいれば、みすぼらしくもその味がなくなってしまい二度と会わなくなる関係もある。その実、煩わしさが「安心」に繋がるものなのだと知り、中から変わる事のできるステイタスを手に入れられるのだとすれば、それも悪くないと気付くのだろう。

身なりだけで中身のない、チョイわるオヤジもどき達にまず実践しろと言いたい。


※今日のヒトコト
不思議と、それぞれクライアントがリンクする

※志賀氏的伝言板
来週、送別BB弾OK


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