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水曜日は朝まで店にいて少し仮眠をとり、そのまま東条という兵庫県でもかなり北でありもっと西であるとんでもない所にゴルフに行った。午前7時過ぎ、三宮から北へトンネルを抜けて、箕谷から連絡する阪神高速北神戸線や六甲北有料道路、中国自動車道を経て行けば、赤松（ブログには画像をアップした）という広島まで360kmくらいの聞いた事がないパーキングエリアでコーヒータイム休憩。辺りは霧雨でぼんやり曇っていた。冬のゴルフはこれだから厄介である。僕のアダム・スコットな弾道も見えないではないか。8時前に到着。手持ち無沙汰であった。
実はスタートは午前9時24分。11月のラウンド以来練習すらしていない僕だから、早く起きた事で姑息に練習、略してコソ練である。ちなみにコソ泥とは姑息な泥棒ではなく、コソコソする泥棒の事だ。ゴソッと持って行くならゴソ泥だな。チョコッとならチョコ泥。まぁどうでもいい話だ。とにかく練習して二人を待った。
二人とは、店のお客様としてもプライベートでも仲良くしてもらってる、先日式を挙げたラビット吉川と、共に雑誌「BRIO」で神戸中華街を案内した関係でもあるポートピア中内である。この面子ならいらぬ気遣いなく楽しめる。
ゴルフが朝から一日仕事の様な、レジャーとは言えない取っ付き難さは、おそらく日本だけである。メジャー大会の聖地、全英オープンで有名なSt.アンドリュースにしても、近くに住む爺さんがセルフプレーでラウンドする姿が見られたりするし、仕事前の会社員だってあそこの住民票と安価な年間プレーフィー（日本に於ける土日プレーフィー2回分ほど）さえ支払えば自由にラウンドできたりする。欧米に於けるゴルフは、もっと身近なもののはずだった。
そもそも「プレーヤー」であるはずのスポーツに、ここ日本では、楽しさよりもしきたりめいた堅苦しいマナーや、蘊蓄、教えたがる人々によって、ナンだかおかしな先駆者（この場合は、先に始めたかどうか）に牛耳られている場合も多い。実際のところ、「プレーヤーである前にジェントルマンたれ」という如何にも英国発祥のスポーツ（ポロやクリケット、そしてラグビーなど英国王室が推す類い）である故の流れは汲んでいるはずだが、日本に初めて入って来た頃のラグビーの「不可思議な取り決め」の様に、本国とは違った方向に変わるスポーツも少なくない。
余談だが、ゴルフとスコットランドとは密接な繋がりがあるのは有名な話で、毎ホール飲んだスコッチウイスキーが、ちょうど18ホール目で空になった事でこのホール数になったとされているが、英国王室御用達の高級スコッチ「ロイヤルハウスホールド」が、英国に於いて一部の指定されたバーにしかなく、一般には市販されていない事はあまり知られていない（多分、今も）。日本では英国から日本の皇室に献上された事で（なぜか）市販する事を許されたらしいから、高級クラブやラウンジで馬鹿みたいに金持ちキープボトルされていたりする。見事に熟成された琥珀色と甘みもありながら深い。ちなみに、小売りでも26,000円ほど。当然クラブではその数倍はする。英国らしいエピソードと日本らしい悲しい話だ。
日本に於けるゴルフは、「ラウンドする面子」に因るところが大きい。いつからかおかしくなった慣習を無視して、悠々と急ぐ最低限度のマナーだけわきまえていれば、大抵は楽しいゴルフになる。いい大人が5〜6時間も一緒にいるのだから、気の置けない仲間の方がいい。それは世界共通の「プレーヤー意識」なのだ。
だからこの日、僕が10個のOBを出したからって誰も責めないし、それでもアベレージゴルファー並みのスコアで回った事を誉めてもくれない（^_^;）
要するに、数字ではなく人でしかない。だからこのゴルフは楽しいのだ。
※今日のヒトコト
【10年前によく店に来ていたSくんが、今や外資製薬会社の名古屋支店長である そりゃ、大学ラグビーの同期が娘の成人式写真を送ってくるわな 】
※志賀氏的伝言板
【 ヘルメスソース坂井さん、早速対応ありがとう！ 】
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