|
|
THE POLICEの27年ぶりの再結成ライブが、2/11ではなく2/10の日曜だと知り、京セラドーム大阪のS席3塁側22列目のなかなかいい席をゲットできた。一緒に行く男は今月結婚式を挙げる三宮大学（架空・校訓「三宮大学に卒業はない」夜の三宮を徘徊する一癖ある者達の集うマチ場）の仲間である。共にポリス世代。弾けたい。
水曜日。なかなかいい仕事をするインテリアデザイナーのワカマティと打合せをするはずが、近頃悩まされている原因不明の湿疹・かぶれに大人しくキャンセルをした。少し熱が出ていたのだが、おそらくはアレルギーであるとエネルギーのある先生が言っていた。厚着をし汗ばむと覿面で、乾燥肌のCMみたいにかゆくなる。まるで猿の様で…そんな18時頃、新潟に住む猿からの電話が鳴った。
「志賀さん、何してんの？今、三宮にいるんやけど」
今は一年に一回のペースでしか会わない、三宮大学新潟分校（アルビレックスキャンパス）の今年36歳は、現役続行を決めてオフを利用しやってきた。ほどなく店の前で待ち合わせたソイツはコンタクトをしたお陰で、もう危ない田代まさしの様ではなかったが、相変わらずサッカーのできる猿とは思えない男である。サポーターから聞けば、チームでは最年長のアニキ的存在で、他の選手のモチベーションを高める選手である事は間違いないらしい。しかし僕からすれば、背が僕と変わらない一般人で、少しサッカーの上手いお猿さんである。
神戸のチームの頃以来だと言う、懐かしい創作和食「Pelle」に行き、カウンターで店主の仕事ぶりを拝見しながらバカ話をする。もう結婚して3歳の男の子がいるヤツに、写真はないかと携帯電話を見ると、練習場でユニフォーム姿のヤツとゴールでボールとじゃれ合う子供の2ショット（死語）があった。子供の調子が悪いらしく、新潟に電話をするヤツはすっかりお父さんになっていた。
結婚までの経緯を聞くと、「同棲」という言葉を思い出せず「同居」と話していた。そう言えば昔、彼が神戸から名古屋のチームに移籍していた頃には、「刺客を送る」をしきゃくと電話で話し、僕は「飛脚を送る？」と佐川急便と勘違いした事もあった。やはり猿の域は出ていない男であるが、車も運転する。新車なのに既に3万km走っていたから中古という言葉を知らず、新潟にいる今も14万kmで同じ車に乗っているらしい。5年ほど前に「志賀Tシャツ」を創ったことがあるが、ヤツは未だに着ているそうである。おおよそJリーガーには見えない男だ。
世間一般に、Jリーガーが優遇されている様なイメージがある。しかし野球ほどそうではなくて、現状はかなり厳しく、チームスポンサー以外のメーカー個人スポンサーはそう簡単に付かないものである。Jリーグが華々しく発足した90年代後半ヴィッセル神戸にいたヤツは、KAMOスポーツ（マチにあるサッカー専門グッズ店）まで自分で買いに行く事も結構あった。店員に「サッカーは週何回やってるんですか？」と聞かれ「週6回くらいですかね」と答え、「へぇー、サッカーが好きなんですねぇ」とプロだと認識されなかったこともある。
今ではそんな彼もこの年齢で、有名メーカーのスポンサーが付いている。彼は謙虚に「拾ってもらっただけ」だと言うが、そう長くないであろうサッカー人生に感謝し、その立場をおごることはない。怪我でほとんど出られなかった昨シーズンなのに、新潟のチームは契約更改を決めた。頼りになるアニキは、サポーターやチームにとって、必要な存在なのである。
男二人で飲み食いした支払いを割り勘しようと強引に言う。
それは今でも変わっていない。
「美味かったなぁ やっぱり内装がカッコイイだけの店は、ナンか食べるモノがまずく感じてしまうけど、ちゃんとやってる店はええよな」そう言いながら夜の三宮を歩くと、「志賀さんの店もカッコいいやん」ヤツはポツリと言った。
たまにしか会わないヤツに支えられている感じがした。
「でも、酒はまずいけどな」
猿に酒の味が解るはずもないが、こういうオチを付けるヤツが有り難い。
※今日のヒトコト
【 ヤツは新潟のDFです 】
※志賀氏的伝言板
【 10日えびす、行ってきます ナンと店を始めて2回目ですが… 】
◆この日記に コメント したい方は、神戸加納町 >>> 「BAR志賀」【ブログ版】へ！
（HP日記のみ更新・ブログのみの画像もあり！）
◆携帯から見るブログ版！ http://bar-shiga.ameblo.jp/
※加納町 志賀とはどんなヤツ？
【>>>プロフィールとバイオグラフィー（一部）はこちら……】
|
