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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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急に寒くなった週明け、しかし冷たい風は外だけではない。

昨日も少し書いたが、今、ラグビーに逆風が吹いている。関東学院大学の寮での大麻所持により、監督の進退、公式戦と関東大学リーグ戦の優勝した場合の辞退までに波紋が広がった(その後の協会の処置で、来年3月末までの対外試合自粛と春口広監督の3カ月間指導自粛の処分が下された)。シーズン真っ最中、4年生にとっては最後の年である。何とも、タイミングが悪過ぎる。

ニュースでも、近頃よく見る風景の「上に立つ者のお詫び」会見があった。一連の不祥事は、それが赤福でも吉兆でも他の食品メーカーでも、NOVAでも、イジメのあった学校でも、同志社大学であれ関東学院大学であってもいつも違和感を想う。それが何かとずっと考えていたら、必ず付いて回る連帯責任の処分と、当の本人が出て来ない事にあった。物理的にその席に出て来られない場合は仕方がないとしても、親や家族が出て来てもいいのではないかと思う。

悪い事をしたら誰かに叱られるという教育はあっても、自分の身内が晒されるという危機感が日本にはない。会社もチームも学校も、不祥事があった事でその存在がなくなるわけではない。しかし家族はそれほどの事をしてしまったと自責の念に苛まれ、社会から疎外される。僕には子供はいないが、もしいたら、誰をも押しのけてまず先に「申し訳ございません!」と公に頭を下げる。自ら教育を恥じながらも子を守り、共に責任を取る。それは家族にしかできない事だからだ。

連帯責任とは、連隊責任とも言える。僕の大学自体にもあった「シゴキ」にもそういった風習があるが、古くは軍隊組織の名残がそうさせているのだろう。それは本来、隊の規律、意思統一、国や組織と同胞への忠誠心などが挙げられるが、それは今の時代、生活形態からしてそぐわない。ましてや義務教育下で管理すらできない日本の教育現場に於いて、「臭いモノに蓋をする」処分は、ただ頭を下げる事での回避に都合良く利用できるシステムに映る。(今回の原口監督の場合は少し違って、30年間指揮を執って来た立場からの無念さと責任がそうさせたのだと思う)

義務教育の間には、統率や前述の規律の意味もあるのだろうが、大人に足が届こうとする大学生までにも連帯責任を課してしまうのはどこか違う。残された彼らのフィールドを奪うよりも、それを背負って戦う姿を課すべきだ。もし僕が現役なら、強いチームがいなくなる事をラッキーと思いたくない。F1でよくある、上位がクラッシュして後続車が繰り上げ入賞するみたいなのは絶対に嫌なのだ。だから内部で不祥事が起きた時には、残された者達に試練を与える。それは「させない」よりは、「やらせて」その姿勢に与えるべきものなのだと思うのだ。

松本人志氏がラジオで面白い事を言っていた。

酒酔い運転で人を傷付けた有名著名人の会見で「もう二度としません」と頭を下げるシーンを見る度に、あれではまたアイツは繰り返すんと違うかと思う。なんで素面の状態で謝らせるんやろ。ベロベロに酔った状態で謝らせへんかったら説得力がないがな…といった話だ。芸人特有のジョークも含まれるが一理ある。

『二度と同じ過ちは繰り返さない』という説得力は、直接的に関係のない人間や自覚のない者の謝罪だけでは何の解決にもならない。当の本人は罪を償う事に全力で立ち向かうべきなのだ。しかし釈然としないまま残された者達のフィールドを奪う事自体は、不祥事の根絶には繋がっていない事を知ってもらいたい。


※今日のヒトコト
関東ラグビー協会は10日、関東学院大からラグビー部員の大麻取締法違反事件に関しての正式報告を受けた後、臨時役員会を行い、大学側の処分の申し入れを受理したと発表した 報告書を持参した春口広監督と面談した水谷真理事長は「あんなしおれた姿は見たことがない 相当ショックだったようだ」と話した 2学生が逮捕された今回の事件については「暴力より悪質 質が違う 連帯責任というのも大事」と、大学に自戒を求めた リーグ戦の成績などの取り扱いについては、関東学院大が勝ち点で優勝した場合は優勝辞退の扱いとし順位記録は残すことを決定した 大学選手権出場については出場辞退とし関東学院大を除いて繰り上げる (新聞報道より)  …関東ラグビー協会は、連帯責任を取らないんやね


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