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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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快晴の過ごしやすい金曜日、午前中から自宅でごそごそと動き出し、午後はマチへ打合せに出る。あんまりそういう経験のある人はないかと思うが、カフェで飛んでいる小さな虫を、鼻から吸い込んだ志賀でございます。こんな時、いきなり鼻に指を突っ込むと、人目を気にせず鼻をほじるオッサン化してしまうので、トイレに駆け込む志賀でありました。この虫の生涯も、いやはや悲惨なものでございます。

酒を扱う店のカウンターでは、酔って記憶を失った経験があるかどうかという話がお客様同士でよく聞かれる。それを女性が話し出した時には「その勢いで目が覚めたら、知らない男とベッドで一緒だった!なんてことがあるんじゃないのぉ?」と聞く輩も多い。まぁそういう男に限って「この子に、飲み口が良くて後でガクンッと来るヤツよろしく」なんて注文をする。そのくせ「あちらのお客様に一杯」と、時代錯誤も甚だしいキザなセリフや、甲斐性は持ち合わせていない。どちらかと言うと「ウイスキー水割り、ツーフィンガーで」「スコッチをすこっち」という「駄」「ださ」ダジャレだけは放つものだ。

木曜の店でも「今日、何時までやってる?」という女性の電話の問いに答え、その後、来なかったお客様に「閉店時間ですので本日は失礼します」とメールをして閉めた。翌日返って来たメールによれば、その方はその経緯を覚えていないそうで、ちゃんと家に帰りパジャマを着て寝たそうである。絵文字「m(_ _)m」が一杯あったが、多かれ少なかれ酒には色々あるものだ。僕にも経験があるが、どんなに酔っていても、どうやって帰ったかどうかは覚えてないのにちゃんと家にいて、しっかり歯を磨き、風呂まで入ってから寝ている事がある。女性で言えば化粧を落とす行為も含まれるが、家に入った途端に玄関で寝ていたという経験はまだない。

過日、NHKで特集が組まれていたが、人間には「短期記憶」と「長期記憶」があるそうだ。短期記憶。例えば、見せられた5色を順に目で覚えて、口で順序通りを反復するテスト。素面の時と酔ってる時とを比べれば、明らかに酔っている時にはその精度は低くなる。これは、酒場に於いてさっき話したばかりの同じ話をやたらと繰り返しする人や、支払いを済ませた後にまた支払おうとする行為に現れる。

一方、長期記憶とは、親にあそこには行ってはいけないと言われた場所や、小さい頃に連れて行ってもらった先で食べた弁当の中身など、やたらと鮮明に覚えている物事にある。幾つかのそういった出来事は忘れず頭の中にあるが、それらは全て好きだった親戚や先生、遠足や通学途中の風景などに繋がっている。ちなみに僕の長期記憶の一つは幼稚園の頃、制服と白いタイツを履いたままオシッコを漏らした事である。あのほんわかした気持ち悪さは、今でもイヤーな感じがする。

長期記憶の元々は、大昔の動物の防衛本能、生態系、帰巣行動にあるらしい。あの場所で天敵に会った。あの森で美味しい食べ物が見付かった。その入り江には水がある。こっちの方が近道だ。そうやって、動物達は所謂獣道を開拓し、自分や家族、種を守る事を身に付けていった。長年記憶に刷り込まれたルーティングは、無意識に忘れなくなる。それが長期記憶というものだそうだ。

要するに、酔った状態で店やマチであった行動の一部を覚えていなくとも、帰る道や一連の眠るまでの手順は、長期記憶によって守られているという事になる。

その理屈で言えば、「酔っちゃったみたい 今日は独りで帰れないかも…」と言う女性のセリフはほとんど嘘で、アナタのタイプでなければそのままマチに放り出しても問題ない。無論ジャストユアタイプの場合には、翌朝ベッドの上で目覚めた時に、記憶にないぞと後悔だけはしない様にすればいい。

円楽のプレイボーイ講座みたいになっとるな。


※今日のヒトコト
しかしながら泥酔、酩酊はこの限りではない  お酒はほどほどに】

※志賀氏的伝言板
本日、店は開いてます


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