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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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10月最終日。夜は少し寒くなる。店を開けカウンターに書き置きを残し、子機の届く範囲の食事に出る。戻ると椅子が一つだけ動いていたが誰もいない。トイレの灯りが点いていて、便座は上がり便器に収まらない小便…。少し酔った男性が店に一人で来て暫時待った。書き置きの紙には志賀携帯の番号が書いてあるが、それに掛けるほど親しくはない。トイレだけ借りて他の店に行こう…っとまぁそんな感じか。申し訳ない事をした。それからなぜか眠たくなって、お客様が車でソファで寝たら誰も来ない。あぁこんな事ならば、さっきのお客様をちゃんと待ってれば良かったなどと考えても、とどのつまりは後の祭り。寒く寂しく11月に入る。

近頃経営破綻、給与未払い、賞味期限切れ問題、その他不正(商品を偽って販売など)が後を絶たない。検査強化に細かな問題が発覚するという食品を扱う会社のケースも多いが、後で見付かるよりは今潔く頭を下げる方が賢明だということか。吉兆やミスドのケースはその部類に入る。宮崎のブロイラーを地鶏としたケースは、比内鶏の大問題に比べれば確かに小さく見える。伊勢の御福は赤福を一気に抜き去るには役不足だった。それらの一連の事件を見ていると、イジメの首謀者が見付かって「他には誰が加担したのか?」と問われた生徒からポツポツと「一度だけ虐めた事があります」とか「ボクはそれを見て見ぬ振りをしました」などと、犯人よりは罪が軽いだろうと出てきてしまうヤツら、そんな風に見える。

問題は社長役員報酬の取り過ぎにもある。昭和のラウンジみたいなNOVA社長室は100坪330平米、家賃270万、その奥にはセンスの欠片もない隠し部屋があった。受講生からのレッスン料、そう高くない賃金で働く人々がいて、余剰金ではない大金がピラミッドの頂点の尖りを磨くためだけに集められた。ちなみに赤福の同族経営者も、とんでもない報酬を取っていると聞いた。大きくなりすぎた店には、職人の影は薄れて、商売人が増えるものだ。

赤福はもう何年も食べていないが、僕は昔から「ストックの利かない」売り切れご免の食品が好きである。防腐剤の入っていない一店舗しかない漬物店。完売次第閉店のパン屋。しかしいつからか、そこにしかないモノを求めたはずの消費者は、至便を追い中流層に見る「皆と同じが安心」になってしまう。一連の事件は売る側は無論、買う側にも少しの問題がある様に思う。

京都の大手漬物店、神戸の名立たる洋菓子店などには、そういった話が出て来ない印象がある。古くは不二家がそうであったように、出て来ても不思議はない不正が聞かれない。そこにはまだ職人が存在しているのか。はたまた商売人の画策で見えないだけなのか。少なくとも今、食品業界は神経過敏である。

耐震偽装後の建築業界の様に、ちゃんとやってる人までにも飛び火は続く。


※今日のヒトコト
僕の家には、賞味期限切れの調味料満載である

※志賀氏的伝言板
11/3の店は開いてます


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