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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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連休の開けた火曜日夕方。国道の気温が21度のお陰でエアコンもいらないし、海風を浴びる事も心地いい。溜まってるDVD、映画も観たくなる季節だ。

日曜日はラグビーワールドカップ三昧だった。イングランドがミスの多過ぎるオーストラリアに堅い勝利。開催国の意地を見せたフランスが、ナンと今回こそはと僕の応援していたNZオールブラックスを抑え込んでしまった。もう戦いの前の踊り、「ハカ」が見られないのは寂しい。日本と予選で素晴らしい試合を見せたフィジーも、南アフリカを充分に焦らせた。僅差だったが今回台風の目、アルゼンチンも準決勝へ。イングランド対フランス、南アフリカ対アルゼンチン。もし決勝にフランス、アルゼンチンが上がれば、開幕戦と同じカードという因縁の対決(フランスが敗れる波乱だった)となる。FWの平均体重110kg超え(大八木さんほどの人達が8人いる)の南アフリカをアルゼンチンが破るのは簡単な事ではないが、13日、14日に行われるこれらの試合は絶対生中継で観たい。

店の向かいの玉撞き屋で、ソフトダーツの試合(店同士の交流戦みたいだ)をやっていた。皆、チームで揃えたポロを着て、何やらカッコイイ。Jsportsでたまにやってるのを観たことはある。英国か米国か、たった二人の対戦に、テーブル席では酒を飲みながら大騒ぎしている。おそらくそれは、ギャンブルの対象になっているのだが、それにしてもビリヤードより盛り上がっていて、日本でもそれは同じらしい。玉撞きは上手い人とやると撞く回数が少なくなるが、ダーツには誰にも3本のチャンスが与えられている。そんな平等性と手軽さが人気の一つなのだろう。

僕も少しやったことがあるが、どうにもそのアメリカ人のようなノリに馴染めない。みんなで酒を飲みながらワイワイ遊ぶのにはいいが、玉撞きと比べると「日本人特有の規律」みたいな部分が感じられず、時折その振る舞いに恥ずかしくなることがある。海外ドラマの不自然な日本語アテレコみたいな違和感もある。僕もJAPAN監督ジョン・カーワンじゃないが、「武士道」や「宮本武蔵」には興味があって、三島(由紀夫)にもくすぐられる部分がある。どこかスポーツにもそういう部分を求めているのか、「向き合い対峙する」独特の緊張感が好きなのだ。確かにダーツも弓にも似た集中力が必要だろう。しかし玉撞き上級者、無論プロと一緒にとなると、怖いくらいの「冷やかな時間」が流れる。ダーツにはそれがない。

僕がよく出入りしていた京都の玉撞き屋は、まさに玉屋であってビリヤード、ましてやプールバーなどというところではなかった。四つ玉やスリークッションなどに代表されるキャロム(ポケットのない台)は日本人が強かったこともあり、日本の映画でも麻雀と並んで映画の場面に登場し(例えば「道頓堀川」)、それが演出道具の一つになることも多かった。キャロムの「ひとぉ〜つぅ〜(一つ)」というカウントや、そろばんのデカいようなボードや黒板などはいかにも日本の玉撞き屋で、大抵はそこの婆さんがコールと計算をしてくれた。花台(常連が集まる、賭け台)の勝ち負けで悲喜こもごもがあるゆえに、経営者である爺さんはあまり感情を表さず、サラッと場代(ゲーム代)だけを請求し干渉して来ない。

中には負け分を渡すのが嫌で、トイレの窓から逃げ出す人間や、カバンを担保に置いて行く者もいた。怒ってキュー(撞く棒のこと)を折ってしまうヤツもいたが、それはかえって失笑を買い、そこは黙ってリベンジを遂げる選択の方が賢い。玉の廻り(順番の巡り)が悪いとそれを理由にして、負け惜しみを言うのも同じ事で、「いい玉廻りを呼び込むチカラ」がないだけだと知った。相手(大人数で撞く時には面子)を萎縮させる、ハートに来る(ドキッとさせる)玉を見せれば、自ずとソレは着いて来る話だと教わった。礼の中にある、悲壮感や無情が好きだった。

玉の世界にも段々と「そういうやり取り」がなくなっている時代だから、今日の日記はただのオヤジの戯言である。そしてここで書いているダーツとはソフトダーツの事であり、ハード(コルクボードへ投げる先は金属で尖ってる)の世界は知らない。そもそもコンピュータ制御ゲーム世代ではないから抵抗があるのだろう。

長いツールがその様だという事もあるが、玉撞きのキューは刀みたいに切れ味がないとダメだ。刹那的であり、躊躇のない潔さも備えておかないといけない。

その姿は武士道の様で、一刀両断されるのにまた向かってしまったのである。


※今日のヒトコト
間接が痛いと思ったら、どうやら風邪の引き初めのようだ  「心頭滅却すれば火もまた涼し」と、向かい酒や過度な運動をあえてした昔に比べると、今は無茶をしない思考になった 「武士道」はまだ遠いのか ポカリ飲もっ】

※志賀氏的伝言板
SOSのOさんすみません!意識朦朧でした


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