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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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暑さもあって、ここ暫くはずっと車の行動ばかりだったが、木曜日は久々に電車を利用した。僕の住むジェームス山から塩屋駅まで自転車で5分。そんな雪は見たことないが、スノボーだとおそらく2分で着く。つまり帰りはトレーニングを兼ねた神戸特有の心臓破りの坂が待っているが、未だ心臓は破れたことがない。それは千枚通しが実際には千枚通さないけれどそれくらい凄いのよと言っていることや、万年筆が万年も書けるんとはちゃいまんねんということと同じである。心臓はないがパンツは破れたことがある。念のために言っておくが下着じゃない。膝のところを引っ掛けた。自転車は色々あるが、その自由度が何かと楽しい。

たまに乗る電車も、偶然が重なるとナンだかいいものだ。各駅停車しか来ない塩屋の次の須磨、そして鷹取を過ぎた頃、神戸市の秘書さんにヒソヒソメールを打っていたところ、「志賀さん!」と声を掛けられる。見ると、吉本新喜劇のミドリ色のヤクザだった。「普段はミドリのスーツとトサカ頭じゃないんやね」「そんなわけありまっかいな!そう言う志賀さんこそ、店ではいっつも黒やのに…めっちゃ黒ですやん!」と同い年の掛け合い漫才が繰り広げられると、程なく神戸駅に着く。「三宮の手前のここで降りたら先に座れるからねぇ」とオバちゃんみたいなことを言い残し、大阪までノンストップの新快速に乗り換えるミドリヤクザであった。

そのドアから入れ替わりに神戸駅から乗って来たのが、スーツ姿のアルビレックスサポーターTクンだった。大阪の会社に勤めているのに、こんな所で会うとは奇遇である。確かに日中は暑いが、彼の特徴として必要以上にハンケチ(ハンカチの意 死語)で汗を拭う姿ですぐ分かった。彼もやはり、電車で見る昼の僕が意外な様で、より汗が噴き出している。仕事中の彼にもミドリヤクザと同じように、9/22(土)のバーテンダーズナイトの案内を念押しする。おそらくは今年最後のバーテンダーズナイト(他のナイトはやるかも知れないが)なので、a-nationくらいの集客を目論み今から告知に余念がない。こうなりゃ、浜崎あゆみが来るという触れ込みで挑もうと思う。信憑性の意味で、大塚愛でもいい。どうせウソだ。

ランチは久しぶりに、旧居留地のラフレア。ビルの2階にあるここには何かと思い出がある、神戸らしいカフェの一つだ。表通りには商船三井ビルが、震災をも越えてそのままに見える。寺社仏閣の様に、時代を超えて今も尚残る建造物は、歴史が垣間見えて想像を掻き立てられる。ラフレアのあるビルもかなり古いが、2階からのこの目線で見る商船三井ビルは、歩道から見るソレとは違う風景だ。

今考えついた。オシャレなカフェやブティックを紹介するのもいいが、それは世のガイドブックを片手に巡る人々に向けて存在するものであり、溢れかえったデータ本の中でその違いを見付けるのは困難な時代である。店のエントランスや外観、インテリア、内装をクローズアップするのも「今」を象徴している。そんな中、僕が生まれ育った京都でもできると思うが、「その場所から見える風景本」をつくるなら、神戸はとてもいいモノができるのではないか。

意外にも店というものは、入るまでのアプローチや中での過ごし方マニュアルはあっても、外の時間、人や車の移り変わりや「余韻」を紹介する記事がない。僕の店の様に窓がないのならば、扉を開け外に出る時の画を見せるようにする。ちなみにウチは、玉撞き屋が真正面にあるが、それはそれでその場所を忘れない記憶となるものである。「あっ!この景色知ってる!!」ってな感じで読めるのがいい。

無論その店で過ごした時間も重要なのだが、その時を背負いマチに消えてゆく、帰路に就く時にフラッシュバックするものは、そういったビジュアルに因るものが実は大きいのだと近頃気付いた。海の見えるレストランや、夕日が綺麗なバーなんてものもあるが、もっと生活染みた土着的な光景が多い。

そんな写真が一杯なマチ本、僕は見てみたい。誰か、どこか出してくれ。


※今日のヒトコト
「勝利がすべてを変える(ジョン・カーワン / ラグビー日本代表ヘッドコーチ)」 を読み終えた 彼のTシャツを創る際にも何度か話しを詰めたが、同い年のNZ伝説の男は「どう考える?それはなぜだと思う?」と何度も意味を知りたがった熱い男だ この本にも出てくるが、彼はラグビー日本代表に対し強豪国をモチーフに強化せず、日本独自のスタイルを追求した その中に「武士道」を重んじる項もあって、 現代のサムライ達を見守る、JKの言葉が印象的である

※志賀氏的伝言板
本日フランスで開幕!ラグビーワールドカップ!!


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