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水曜日、高校野球は感動的に幕を閉じ、夏の後半、神戸での日々が再開する。しかし、火曜までの旅先より気持ちの悪い暑さである。そして更に現実を感じる出来事。近頃よく目にする、運転席の窓を開けてタバコの灰を落としている輩に苛立ちを覚えた。査定額というよりは、禁煙車の方が売りやすいというメリットが車にはあるが、そのままポイッと捨てられる光景を見る度に、そうして出ている腕は傷つけていいという合法的な措置があれば実行したい気分になる。確かに、あの旅先にはそういった姿はなかった。そんなことをする気分にさせない場所だった。
お察しの通り、19日から21日まで沖縄にいた。遅めの盆休みということもあるが、どうしても見たかった商業施設があった。昨日の日記でも書いたようにヒントが一杯で、マチの造りは、ソコにやってくる人々には、という観点から沖縄はとてもいい手本であると思った。それほど沖縄というマチには、惹き付ける何かがあった。勿論いいことばかりではない。やはり琉球は本島とは別の感覚がある。
着いた翌日の午後、レンタカーで北に向かっていた。ラジオからは道路情報で「嘉手納恩納村…」という声に「派手な女ソン？」と聞き間違える。道路の標示に「おんなの家」とひらがなであったのを思い出した。あれは女性専用ペンションじゃなかったのだなと納得させられた。その本島中北部にある58号線。海沿いの道を北上、恩納村万座ビーチを過ぎた頃、ラジオから周知の中華航空機炎上爆発事故の話しが飛び込んできた。国際線とは言えども、一日違いで凄いことが起きているなぁと思ってたら、突然「ドォンッ」と車が動いた。タイヤがロックしたにしては衝撃がある。ナンと、後ろから追突された。こののどかな沖縄でである。
相手もレンタカー、しかし若い男性が一人で旅行者にしてはオカシイ。降りてきたそのポロシャツの胸には○○レンタカーと書いてあった。車を移動中にぶつかってきたようだ。こちらにまず謝ることを忘れ110通報と、自社に電話していたようで、気が動転していたにしても対応がおっとり過ぎる。40分は掛かって、警察が到着。こちらは旅行者で色々都合もあるのだが、事故証明作成見聞中やってきた野良猫？に「あらぁ〜？どこからやってきたんかねぇ」と巡査は言う。こちらのレンタカーへの報告にも「怪我はなかったですかぁ〜？あとはアッチのレンタカー会社と話ししますからねぇ〜なんくるないさぁ〜」と最後の一文は言ってなかったがそんな風に聞こえるテンションで、地域性を感じる出来事だった。
今回の目的は国営沖縄記念公園にある「美（ちゅ）ら海水族館」（ ブログ画像参照 ）で、そこにしかないものもあるが「それだけで満足せず」に、やって来る人々の目線を様々な場所で、見事に表現していた。子供は勿論、大人までも子供にさせる。遊園地や動物園、そしてこのような水族館には必須の条件である。お客の喜ばせ方、エンターテインメントは何かを解っている。
そして、その前日に偶然フジテレビの特集で観た「古宇利（こうり）島」（ ブログ画像参照 ）にも足を延ばした。今年の2月に直線約2kmの橋ができて、無料通行のできる橋としては日本一。そこに至るまでに通る屋我地（やがじ）島の広大なサトウキビ畑を通り抜け、アメリカ映画に出てきそうな直線橋を渡った。エメラルドグリーンという言葉は、こういう時に使うものだ。まだ毒されていない島は驚きの表情を見せてくれた。半径1km、周囲8kmの島。地元の若者がウニを捕りその場で食べる。砂浜には美しい貝殻、小さなヤドカリがいる。観光を目的とした受け皿は少しあったが、トイレにしても道路標示にしても「海を汚さないで、地元集落には入らないで、海人（うみんちゅ）の願い」とある。ストレートだが、そこならではのものを守る術があった。そこがどうして守られてゆくのか、また見たい。
明けて21日火曜日。16時45分発神戸空港行きが、10分遅れで那覇を飛び立つ丁度同じ頃、中華航空機の尾翼にあるマークが消されていた映像を後で知った。離陸する滑走路からターミナルを見れば、その残骸がまともに見えていた。台湾からは40分、そんな観光客も多い沖縄。その目的でやって来た人々は、帰る頃には癒され、にこやかに旅立つのだろう。それほどに、空から見る沖縄は美しかった。
住むには神戸は本当にいい場所だと思うし、大阪や東京に出向いて帰ってくるといつもホッとする感覚がある。しかし、神戸空港に降り立ち駐車場から車を運転する瞬間から今回は違ってた。また立ち向かう現実に、少々不安感が顔を見せていた。
視察も兼ねた旅行に観たヒントを、僕は必ず活かさねばならない。
※今日のヒトコト
【国際通りや話題の免税商業施設のある那覇は、やはり外からやって来る人々をターゲットにしているわけだが、 楽しませ方を知っている 】
※志賀氏的伝言板
【 RSRの合宿っていつ終わるの？ 】
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