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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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夜に眠る時は寒いくらい、全く8月に入った感じのしない水曜日、やっと1000枚の夏のハガキ一筆添えを終えて、後は発送を待つばかりである。おそらくは、今週中に皆様の元へ届く。内容は過日に書いた通り、僕の8月の予定を書いた(ちなみに、お盆は店を開けます)。店に宛先を書いてくれていない人でハガキを欲しい方は、どうぞ志賀にお越し下さい…と、営業も忘れずに。

先日、東京秩父宮ラグビー場の日本協会で会った、スポーツライター永田氏が神戸製鋼の取材で来ていた。あの日が初対面で数十分話しただけだったが、ラグビーに常に近い現場で書き続けている氏だから、再会を楽しみにしていたら店を覗いてくれた。同じくたまたま一人で来ていた、板宿のミスターコンビニ大塚氏も加わり、スポーツや若者、社会について色々語る。感性の近い男達の話しは尽きない。

永田氏は、広島、しかも衣笠祥雄(鉄人と称される連続出場記録が凄かった往年の名選手)の頃のカープが好きで、猫にも衣笠の下の名を取って「サチオ」と名付けたら、18年も生きたらしい。まさに鉄人ならぬ鉄猫だった。あの当時の広島は強かったこともあるが、同じく個性も強く、印象に残る選手が多くいた。

そう言えば、ラグビーで言う新日鉄釜石や神戸製鋼の様に連覇を成し遂げたチームにも、色々思い出せる顔があった。僕が小学校の頃の30数年前なら、近鉄ラグビー部がその点凄かった。坂田(後に母校、大阪体育大学の監督)、原、黒坂、小笠原、今里など、子供ながらに鮮烈な印象のあった顔を覚えている。顔とは『面構え』のことで、一度見たら忘れないほどの強面、ギラギラと眼光の鋭い選手、彼らはその目と同じように輝いていた。だから忘れようがない。

近頃様々なスポーツ選手は、顔も名前も覚え難い。それは単に歳を取ったから(例:最近のジャニーズ〔モー娘。でも可〕は誰が誰かわからんわ)というものではなく、優勝から遠ざかっているチームだからということでもない。弱いチームにもそういう類いの選手はいたりするし、スポ根モノにもあるような登場人物、個性の集まりがドラマを面白くする。しかし一方では、誰も知ってる主役を張るタレントばかりでは成立しない。感動はバイプレーヤー、脇がいて引き締まるものだ。

話しは進んで、なぜ日本は勝てないのか、という話しになった。ある元日本代表の選手と話した時に、その答えのヒントになる様なことを聞いたことがある。

海外のピッチで試合前の君が代を聴いたとき、初めて「日本に対してありがとう、この世に産んでくれた両親にありがとうという気持ちになった」と言った選手がいた。僕は、それはとても素敵な話しだ、その想いを凝縮してコピーを考えられないかと『桜前線、フランスへ。』として、9月から行われるワールドカップの代表応援広告(ぴあ各誌掲載)を創った。少し危険な表現だが「前線」とは敵と味方の境界線で、戦争に近い闘いの場所であることも含んでいる。

それは、強豪国元代表選手であり現日本代表のヘッドコーチ(監督のこと)、ジョン・カーワン(通称JK 第1回ワールドカップMVP、NZの国民的英雄)と最近何度か話すことで確信を持つようになった。

強豪国の選手は常日頃から国や家族を愛する、感謝する気持ちを持っている。

彼らは恥ずかしげもなく家族への愛を表現するし、国を代表した誇りを何度も口にし、その国、ラグビーの歴史をよく知っている。目が血走った形相で敵に向かう姿は、それこそ戦争に近かった。同じく、国からツアーを組んでなけなしの金でやって来ている老夫婦すら、母国が勝つと子供の様に叫び、負けるとオイオイ泣き崩れている。家を出た時から、いやおそらくずっと彼らはその歴史の中で戦い続けているのだ。それを、国民性やその土壌の違いだと片付けるのは安直過ぎる。

「日本にありがとう」という想いはとても大切なことだが、「その地に行く前に、そういう気持ちになっておかなければならない」という教えを、特に初選出された選手には伝えるべきだと思うのだ。ワールドカップは4年に一度であるから連続出場できる選手は稀だが、元代表も含めて、経験を伝えることはできるはずだ。

そう言えばJKは、一度見たら忘れない面構えの持ち主であった。

元々か、経験がそうさせたのか。

いや、想いがそれを創ったのだきっと。


※今日のヒトコト
しかしJKは相変わらず、同い年には見えない

※志賀氏的伝言板
上野さん、岡山行き思案中です


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