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土曜日午後、須磨水族園の前を雨に中走る。国道の北側に、昔はヤナセ、その後オートトレーディングなど外車のショールームだった場所が、新装されている。見たことのないブランドロゴが5つばかり表にあって、やっとこの日それが何の店か分かった。幾つもディスプレイされている海外の自転車、おそらく高級店である。これはオープンしたら、神戸製鋼池上やB&Oの白澤くんに知らせないと。
通りの植え込みに多くの傘が落ちている。どれもビニール傘で、風でひっくり返って使い物にならないものだ。台風は夜中に関西を横断するらしい。潔く店を休みにすることもできたが、夕方にポートアイランドと、新神戸での打ち合わせがあった。特に新神戸では、東京からわざわざ出向いてくれたクライアントだし、サンプルを心待ちにしていたから必要な時間だった。外界から遮断されたホテルロビーラウンジで打ち合わせ(と言っても、ほとんどデザインのことやそのスポーツの今後の展望などをしゃべりまくった)をしていると、近付いてくる台風を感じない。
2時間の打ち合わせというシャベクリを終えて、台風から避けるように大阪経由で東京に戻るI氏を見送り、さぁて今日は静かなはずだから、いつもの中華で台風情報を気にしつつも、中国人家族とテレビでも観ながら時間を過ごそうと思った。
しかし店のすぐ近く、「皇君菜館」は閉まってた(T_T:)
そう言えば金曜夜、「明日は台風が来てえらいことになるらしいで」と中華屋18歳の息子(ホクロから毛が育つ)に話した。「ショウバイニナリマセンネ」と笑ってるのか泣いているのか判らない顔で、息子は頷いていた。店のシャッターには「14日は都合によりお休みさせていただきます」と貼ってあった。都合も何も、台風しか理由がない。まるで、小学校の50m走で「お前、何秒?」「オレ、8秒くらい」「ほな、オレと同じくらいや 一緒に走ろうな」と言っていたのにも関わらず、スタートの合図でそいつの離れて行く背中を見続けながらゴールを切ったあの日の様である。「来ると思ってた台風、北へ逸れろ!」とたむけん風に叫んだ。
こうなりゃ、最近移転したキムチラーメンにでも行こうかと思ったが、どうにもあの獣臭に慣れず、せっかくだから小田くんのやっている創作和食「楽舍(たのしや)」を覗く。「台風で余りそうな食材、タダでぜんぶ出せ!」とたむけん風に言いそうになったがここは大人で、○千円コースおまかせで!と頼みながら、頭の長い(デカいのではない)小田くんの料理に舌鼓をポンッと打った。
店をご存知の方だと解っていただけるように、僕の店には窓がない。だから表通りがどうなっているのかさっぱり分からない。とりあえず23時くらいまでいて誰も来なかったら帰るつもりでいた。少々怖いのは、今まさにこちらに向かっている台風にぶつかるように、僕は西へと車を走らせなければならないことだった。
被害甚大の方々には不謹慎な言い方になるが、今も昔も自然の猛威になす術のない、このドキドキと不思議なワクワク感は懐かしくさえ思う。
なんだかんだ言っても近所の方も含め、何組かのお客様がいらっしゃった。0時にお客様が引けたので、甘えて帰路に就くことにした。まだ、嵐の前の静けさだ。
※今日のヒトコト
【 さぁてこれから、タイフーンに備えるとする 】
※志賀氏的伝言板
【JTのYさん、Tさん いごこち研究所に入りましたよ! 】
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