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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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連休明けの月曜日、流石にその疲れかマチに人は少ないのだろう。

「飲み食いして、心底笑える関係がいいよな」

その夜、店に来ていたIクンとその後輩とでそんな話しになった。神戸の大学、アメリカンフットボールの仲間で、年の差は5歳ほどあるらしい。仕事の関係で付き合いがあって、こうして誘ってもらったのは初めてだと言うので、後輩は少々恐縮しているのが解る。僕にもあるが、同じスポーツで上下関係はあっても、二人で行動するにはそれだけでは理由に乏しい。前述の様な「心の底から笑える」関係が望ましいのだ。併せて、泣きわめき、怒りまでも表現でき合える方がいい。

僕より一つ年下?のIクンは、ヒゲを生やしていた頃があった。僕はあんまり覚えていないのだが「似合うやん それでピシーッとスーツでも着て仕事場にいたらカッコいいと思うよ」とアドバイスしたらしい。彼は老舗の日本茶葉を扱う店の社長であって「らしくない」風貌である。どちらかと言うと胡散臭いが、昔に書いたように、上に立つ人間ほどにそういう人が多くて、らしくないのにデキる人間をたくさん見てきた。彼もその部類だと思っている。

スポーツ選手にしても芸能人にしても、トップクラスの人は謙虚でもあるし、業界らしからぬ「個」を持っている。実はそういった人ほどに鮮烈な印象があって、「らしい」人には、過去に似た様な人を見たことがあるというマジョリティくらいにしか記憶に残らないものだ。「いかにも」は、少々滑稽に映る。

この日Iクンには髭がなかった。何でも、食品を扱う立場上不評だったようで、仕方なく剃り落したという訳である。彼の後輩は、これまた老舗料亭などだけに使用される鰹節を扱う会社だそうである。髭なんて貯えていようもんなら、「髭剃ってから出直してこい!」と追い返される。和の世界と言うか、食の世界上、不衛生に見えるものに関しては厳しいと言ったところなのだろう。

僕はこう話した。

「でも西洋では、シェフやパティシエ、ひいてはサーの称号を持つ人々、例えば王様であるほどに髭を生やしているよね もちろんそれには、ちゃんと手入れされていないといけないだろうし、無精髭ではダメなんやろうけど、上に立つ人ほどに髭があるってのも、面白い文化の違いやね」

僕の大学時代はよく言われた。4年生は王様や天皇で、1年生はボロ雑巾のようだと。上に立てば自由になる、ソコに行けば好き勝手できる。そんな風に植え付けられていた。老舗の料亭や割烹にも修行というものがあって、板場の長だけにそういったことが許される風潮も確かにある。そういう過程が、いい部分と悪い部分の履き違えで進むのは良くないことで、上手く機能すれば「憧れ」「羨望」そして、努力に繋がってゆくものだ。スポーツにも悪しき習慣はほとんどなくなった。

僕は、食品の営業が髭を貯えることが悪であるとは思わない。身だしなみを整え、自信を持って、売りたいものに愛情一杯で接すれば、相手はこちらをサーの称号のように敬うものなのではないかと考える。慣習を打破する最初の人になればいい。

飲み食いして心底笑える関係には、そういうことはどうだっていいものなのだ。


※今日のヒトコト
【本日夜、店の近くで クラシック・オールブラックス選手によるトークショー が開催される 司会は僕の同期・村上 詳しくは >>> 協会サイトにて

※志賀氏的伝言板
5/9(水)のみ、試合観戦で22時より開店です


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