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■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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火曜日夕方、山手幹線東門入り口で信号待ちしていると、隣にモロ師岡級のモロヤクザが立ち電話をしていた。数秒で黒塗りのセルシオが猛スピードでやって来て、そのガタイのいいスキンヘッドは後部座席に飛び込んだ。件の事故から、すぐにナンバーを読み取る癖が付いた僕である。まさかナンバーは「893」じゃあるまいなと思って見たら「723」だった。近頃のやくざは少し謙虚で、肩身の狭い思いをしているのだろうか。「何さっ」と捨て台詞を吐き、セルシオは西に消えた。

昨日の日記の伝言板で書いたように、桜の花が下を向いていることが気になった。諸説ちゃんとあるようだから、現実的な話(志賀説:枝から蕾の付き方が集中していることで、満開には首をもたげてしまうのでは?さくらんぼと同じ理屈だ)は別として、見られていることを意識しているのか、それとも見守ってくれているのか、花見、宴という風習をもたらしているその花々がとても愛おしく思う。

しだれ桜に代表されるように、通りの左右にある桜は隧道、アーチのようになる。それはただ上へ上へと天にも昇る勢いでそびえ立つ木々とは違い、大地からの栄養、人の愛情を受けた恩恵を返すかの如く、優しく包み込むようにも映る。

店の時間もあって、盛大な花見に参加することはもうほとんどない。そしてそれらが一部の人間の横暴で枝が折られたり、後片付けをしなかったりして、元来の慣習などどこかに行ってしまっているようで(と言いながら僕だってその起こりを知らないが)、どちらかと言うと密やかに観ることの方に重い腰が動く。

桜はそんな日本をずっと見守って来た。いつか桜の花々も、人間に見向きもしないで天高く仰ぐ時が来るのかも知れない。落ちた無数の花びらが、そろそろ憂いでいるようにも見える。そう考えると僕らは今、色々やるべきことがある。

桜の花はなぜ下を向いているのか。

ずっと共存してきたはずの「彼等」が警鐘を鳴らしているのだ、多分。


※今日のヒトコト
【そんなことを思いながらコンビニに立ち寄ったら、Casa BRUTUSの特別編集「日本建築・デザインの基礎知識」が目に入って来た  現代人は、日本のことをほとんど知らない 僕も知ってるつもりのことが多過ぎる】

※志賀氏的伝言板
僕や店を「光源」だと言ってくれた人達がいた  嬉しい】


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