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月曜、2件の打ち合わせと2件の私用があったが、それぞれの調整が上手く行かずに、火曜や水曜に持ち越されることになった。月末は何かとバタバタする。
昨日の日記を更新した月曜午前3時、以降朝6時過ぎに、3月に船上挙式（コンチェルト）で掲げられるフラッグのデザイン案が完成した。イメージが加速してからは早かったが、それまでは全く関係のないDVDやテレビ番組、録画したものを眺めながらその「時」を待った。その瞬間に、中途半端なスポーツチームフラッグよりも、なかなかカッコイイ作品ができたと自負している。
ある方に「志賀さんとぜひ一緒にやりたい事業がある そのタイミングは今しかない」と言われ、「？どこかで聞いたことのある言い回しだな……」と思った。偏見はいけないが、所謂ネットワークビジネス（特にアメリカに多い、口コミ、段階式広がりによるネズミ講もある）の匂いがしたが、その人はある程度知っているし、別にセミナーに呼ばれたわけでもないから、後日時間を作って会うことにした。
「先に見ておいて欲しい」とDVDを渡された。日曜、幾つかの仕事が立て込んではいたが、気晴らしに見た。最初から1時間10分のところで、再生エラーが出て諦めたが、おおよその内容は理解できた。「まだ日本に入ってきていないビジネス アメリカでは凄いことになっている」というもの。先の見えない現代社会に、成功すれば巨万の富が半永久的に入ってくる。そういうことらしい。
後日会うのは構わないと思った。でもその時に、その事業の上層部の「僕の知らない人」をいきなり連れてこられたら論外だが、その人は好きだし、話はちゃんと聞こうと考えている。もしかすると、僕をそのビジネスに参加させる誘いではなく、事業の販促デザインの依頼かも知れないし。
以前から（特に店を始めてから）、そういったネットワークビジネスのお誘いをしてくる人がいたりする。もちろん否定はしない。それを考えついた人は先見の明があったんだろうし、そのビジネスを「プライド」を持ってやり続けているのなら、外野がとやかく言う筋合いではない。しかしサイドビジネスにどうですか？と言われても、僕はそれほど暇でもないし、片手間にやるということには嫌悪感もある。「売るもの」に失礼だと思うからだ。
そんな話が僕に来た時、僕にはハッキリとした断り文句がある。
『僕は、僕にしかできないソクセキ（足跡）でないと嫌なんですよ』
今回もそんな話なら、そう答えるつもり。
大阪のデザイン事務所を独立してからは、ホント営業したことがない。大手であれ、マチの酒場であれ、人としての関係性ができてから仕事になったケースしかない。要するに、『顔の見えない仕事』はしたくなかったわけだ。
月曜、オープン前でバタバタしている時に突然やって来た、島木ジョージ似のラグビー選手。そいつが同級の、葉山のビーチサンダル職人を連れて来た。名を中島くんと言い、ラグビーをやっていたらしい。ラグビーに関係する人間の都合のいい考え方は、「ラグビーやってた」というだけで近い感じがするところだけど、確かに彼にそんな印象を持つのには時間が掛からなかった。
柔和な風貌とは裏腹に、ハッキリとした熱い文言を持ち、相手が大手であっても『顔の見えない仕事』はしない人だという事が解った。
商売と職人は裏腹である。利潤を追求すれば、職人気質を捨てなければならない。世間はそういうものだと、割り切った考えを持てばそんな風に生きることも楽なのかも知れない。でも僕は、対極の「職人」に憧れを持ちながら生きたいのだ。
僕にしかできないことがある。もちろんそれは、顔の見える人との繋がりで達成できることであって、知らないネットワークでは達成感が薄い。
いい出会いだった。顔も名前もちゃんと覚えてる。
※今日のヒトコト
【その彼のことは 「げんべい商店」（www.genbei.com） のサイトでどうぞ】
※志賀氏的伝言板
【 げんべい携帯ストラップ＆ステッカー 先着数名に差し上げますよ】
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※ダジャレー男爵・志賀が、ワインセミナー講師だってさ！
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