d20070130.htmEシチ縢/チ蕚B=k 神戸加納町「志賀」でございます。
www.bar-shiga.com
■ 中毒性日記 2007
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
ホーム >>>
1/30「イマドキ流行らないハードボイルドに」 バックナンバー >>>
天気のいい月曜日。また三宮通いが始まる。僕だけでなく、周囲に風邪が大流行。楽にはなったが、気を抜くとだめだ。気合いが空回りしないようにしないと。

夕方、バング&オルフセン(B&O)のヘッドフォンを、磯上にある神戸店で手に入れた。6GBの少しデカいSONYウォークマンには標準装備のイヤホンがあるが、シリコンラバーでもないしスポッとよく抜ける。コードの絡まり方もイライラするので、どこかでそれに替わるものが欲しいと思ってた。

どうやら昨今は、旬を追うがあまりの一過性のデザインが多いように思う。そんな中、建築物と同様、時代を経ても変わらぬ「気付き」を与えてくれるデザインというものは、『デザインをしようとしないデザイン』くらいのものが丁度いい。1985年からのロングセラーForm-2。万年筆やCIGARにも共通する、至便とは対極の大きさ、その存在は「所有感覚」を増幅させる。クルクルと目まぐるしく変わる日本のメーカーに比べ、このデザインには間違いのない安心感がある。

音はと言えば定評のあるB&Oだが、じっくり聞いてみて思うのは、今までの意図的に変えたイコライジングに慣れた耳に、かなり優しい(それが大音量だとしても)。このヴォーカル本来の声はこんな感じなのかと、備え付けのイヤホンでは知り得なかった音の深みも感じられた。いいものをまだまだ知らない志賀である。

店長白澤クンや三浦クンとも、長居して話す。彼らもまた、昨日書いた「汚れた英雄」の読者だった。ハードボイルドに描かれる「ワル」の部分は、現代時流には受け入れられ難い。今は「ちょいワル」だし、ストイックは面倒くさいし。多分、若者はそう言うのだ。孤独というものが怖いから、多くの知人を作る。関係は希薄でも仲間だと主張し、その中でなぜか何人もの「親友」がいる。そういう世代に向けて、ハードボイルドを主張しても伝わり難い。と言うか、伝えようとも思わない。

ただ、冷酷で感情のない客観的表現のハードボイルド、そのニヒリスティックな中に、実は本質的な温もりや人間らしさがあり、その対極にいる上辺の華やかさが、その奥底の悲しみを覆い隠しているようにも見える。人は独りでは生きていけない。そんなことは太古の時代から解り切ってる話だが、徒党を組んでいては「絶対的個性」は生まれない。人はその個に対し愛おしく想い、その中にある温もりに触れようとするものだ。華やかさから入るとすれば、それは甲冑やメッキに近い紛(まが)いものの場合が多い。

先述のデザインの話ではないが、装飾にまみれた関係は、もろくも一過性のデザインのように崩れ去るものだと考える。『デザインをしようとしないデザイン』を言い換えれば、『自分はココにいると主張しない生き方』に近い。

昨今のブログやSNSブームを居場所に使っていては永遠に見えない、ハードボイルドな生き方がそこにあるのだと思っている。


※今日のヒトコト
「33-55」の車のナンバーを見た  三々五々で選んだか……違うやろな】

※志賀氏的伝言板
発売中の「BRIO 3月号」P.108に志賀。ぷぷぷっ。(店は載ってない)


◆この日記に コメント したい方は、神戸加納町 >>> 「BAR志賀」【ブログ版】へ! (HP日記のみ更新・ブログのみの画像もあり!)

◆携帯から見るブログ版! http://bar-shiga.ameblo.jp/


※ダジャレー男爵・志賀が、ワインセミナー講師だってさ!
【ホテルトアロードのワインセミナーは、偶数月第一週日曜に開催されます 詳細とお申し込みは>>>こちらにお願いします】

加納町 志賀とはどんなヤツ?
>>>プロフィールとバイオグラフィー(一部)はこちら……

Copyright@Toshiya Shiga. All Rights Reserved.
Send Mail to Shiga