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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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【変わらぬ想いを持ち続ける、サポーターのいるマチへ】

スポーツチームやメーカーのトレードマーク、ディレクションを任される仕事柄、競技の垣根を越えて知人が多い。サッカーだけに限って言えば、そのお陰でややこしいチームの名前を覚えることもできた。(アルビレックスの意味も、選手に聞いて知った)

体育大学でラグビーをやっていた。そういった観点から物事を見れば、他人のフィールドほどその見せ方や、組織の改善点などが目に付くようになる。今は神戸で、スポーツのジョイントを画策しながら、クリエイティブディレクターという仕事をやっている。サッカー、野球、ラグビーその他様々な競技がひしめき合う神戸の中で、それらが相互に機能していないことを危惧しながら。

日本特有の「協会間の制約」もあるだろう。大袈裟に言えば、国内外の日本スポーツ発展に寄与する意味でも、共通意識を持たせてみたい。実際それぞれの選手に会えば、そんな考えを持つ者も多いし、多種多様な競技の選手が一度に集まって「子供達の未来に」「スポーツ間で何かできないか」などと熱い話をしながら飲んでいる場面を何度も見てきた。選手は仕事であるその競技に集中するのが本分だが、各々がしっかりと「想い」を持っているものだ。広報や販促は、一番サポーターに近い選手達から湧き出る、その想いをカタチにするべきだ。

アルビレックスに関して言えば、オレンジを基調に全てのスポーツを「新潟色」とし、チームやサポーターの見る方向を統一している。失礼ながら「娯楽が少ない」という理由でスタジアムが埋まるという評もあるが、僕はそうは思っていない。キーになるポイントは『変わらない想いの持続性』なのだと思う。

震災からの復興を、スポーツというカタチで力にしたのは大きい。それは神戸も同じ様に映るが、神戸にはサッカーも野球もラグビーも、震災後の勢いは近年ナリを潜めている。スター選手が海外に行ったとか勝てなくなったとか娯楽の多い神戸の人は飽き性だとか、そういう理由で片付けてしまってはその競技の発展は見えてこない。

日々革新的なIT時代に対応できる世代だけを取り込むのではない。か弱き者、老人と子供に対して優しいか。そして、何らかの理由でそのマチを離れていった人々は、その時からそこでの記憶が止まってしまうことも忘れてはいけない。帰ってきたときに変わらない場所があることで、人はその想いの時間を呼び覚ますことができる。

活気を維持し続けるマチの数だけ、思い出も懐かしさも変わらない風景も、その地域に息づいてゆく。翻って、何年かぶりに訪れたときに、街を悲しく変えた現状が解りやすいものだ。だから続けることには相当の意味がある。

突き動かすものは、変わり進化し続けるチームと、変わらない想いを持つサポーターとの関係性で成り立っている。老若男女の集うビッグスワンには羨ましい想いと共に、本来の「クラブ」のカタチがあるように思えるのだ。

TEXT by 志賀敏哉
〔(有)志賀敏哉環境デザイン工房 クリエイティブディレクター〕



※10日発行〔編集・販売 新潟日報事業社〕オフィシャルイヤーブックより


※今日のヒトコト
寝させてぇ〜、寝させてぇ〜えぇ〜(研ナオコ「泣かせて」のフシで)


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