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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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木曜日、一気に冷たい雨が降る。勤労に感謝し休む日に、やはり僕は働いた。感謝しないわけでなく、身体に脈打つ「生きている」感覚が心地よい間は、仕事な感じがしない仕事に近い場所にいたいのだ。

泣いた日は一日中、その余韻が残る。歳を取ると涙腺が弱くなると人は言う。しかしそれは、分別解るようになり経験・体験の感受性が豊かになるということなのだ。自分の流した涙をそうやって正当化するのは、惜しげもなく流す涙が恥ずかしくなくなったせいなのかも知れない。

と言っても、実は映画で泣いたのだ。賛否両論ありそうな邦画、浅田次郎原作の「地下鉄(メトロ)に乗って」を観に行った。

遙か以前に書いた、好きな映画の一つに「猟奇的な彼女」がある。韓流ブームのまだ下火だった頃、本国で爆発的な興行収入を上げた映画だ。「地下鉄(メトロ)に乗って」がなんとなく、その映像テイストと似ているなと思った。編集がキム・ソンミンとあって(この人には詳しくないが)、近頃完成度の高い韓国映画の編集を日本に取り入れた新しいカタチの映画だった。

時代背景やそのズレが解りにくい部分があるが、堤真一が最初に過去に戻るシーンは昭和39年東京オリンピックの年で、それは僕と同い年、つまりは“包み隠さず堤真一”の生まれた年でもある。そのタイムスリップの橋渡し、過去の秘密を教えてくれるキーとなるのが現代のメトロと、過去の地下鉄である。

岡本綾と常盤貴子との絡みはウルウル来たどころか、頬を伝う涙が止めどなく流れ、拭きもせず微動だにせず、42歳男泣きであった。泣けるポイントは人それぞれだが、あの「精算のカタチ」は悲しすぎた。大スクリーンで観るメリットはあまりないから、ハッキリ言ってDVDで観ればいいかも知れない。しかし特筆すべきはモデル出身大沢たかおと、堤真一の不倫相手役、岡本綾の演技だ。

泣いた、そんな特有の顔で祝日の店に立った。今もその余韻がある。僕はあの映画は嫌いじゃない。むしろ日本の映画に、少しばかりの光明を見たようだった。

ってお前は誰やねん。


※今日のヒトコト
『地下鉄(メトロ)に乗って』  解説: 時空を超えた真実の愛の物語を描く、浅田次郎の同名の小説を映画化 “地下鉄”で過去へとタイムスリップした男が、過去のトラウマに立ち向かう 長い間、父と疎遠だった息子を演じるのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』の堤真一 その父親の青年時代から老年までを、『子ぎつねヘレン』の大沢たかおが表情豊かに演じている 昭和初期の車両を実際に使った地下鉄のシーンや、東京オリンピックの頃のレトロな町並みも楽しめる】


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