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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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日曜、暗くなった夕方の神戸を離れて京都に入る。山科の実家に帰るのではなく、烏丸御池の新風館(よく行ってるな)のレストランで行われた、10代の頃から仲良くしてもらってる金城さんの婚礼パーティーに出席のためだ。

高校を出た僕の青春のほとんどは、ラグビーと夜のアルバイトだった。

大学は今シーズン全勝と調子のいい大阪体育大学だ。ハッキリ言って、僕はラグビーではモノにならなかった。ストイックにラグビーに取り組む仲間に比べ、僕は夜の街にいすぎたんだと思う。それが今に繋がっていると言えば聞こえはいいが、働かなければならない環境が僕にはあった。言い訳がましいな。団体競技にセンスがなかっただけかも知れない。その分、京都の街に繋がりができた。

当時流行のカフェバー、ディスコ、その間に割烹料理店、観葉植物の配送(これは同期・村上〔ラグビージャーナリスト〕も引き込んだな)など色々やった。期間バイトや一時的に手伝ったモノを辞めて、夜のバイトに集中するようになってからは、当時茨木にあった大学の練習が終わって阪急電車に乗り、21時頃から朝方まで働いた。僕の今の生活ベースは、ここにあったのかも知れない。

不思議なモノで、それが生活への義務めいたバイトでも段々責任感が生まれ、何よりも気の置けない仲間が増えた。アルバイトは大抵学生だったが、僕等が憧れる総合大学(広いキャンパスのある、男女の華々しい学生生活)に通う学生や、地方から来ている下宿生の話を聞けたり、今で言うフリーターの走り(彼はミュージシャンを目指してた)がいたりと興味深い出来事の連続で楽しかった。

そこで一緒にバイトしていた立命館大学生の同い年が、昼はBEAMSでも働いていた。植物園の近く、京都の感度の高いスポットとして当時注目されていた北山という場所にあり、その先駆者がBEAMSだった。昼、大学に行かないときにはよく顔を出した。僕は基本的にほとんど買い物はしないのに、知人だけは増える。それは未だに続く、僕の特技でもある。そんな中、出会いがあった。

後に大阪も併せて展開することになる、株式会社スタンダードが北山BEAMSのビルにあり、その代表が日曜の新郎、金城さんその人だった。

今から20数年前、まだマハラジャが京都四条と三条(こちらはマハラジャクラブというカジュアル版)にあった頃(祇園マハラジャはその後)、僕より5つ年上の金城さんはそこで働き、僕が木屋町や河原町で働く頃には京都BEAMSを立ち上げてしまってた。先見の明か、セレクトショップは全国的に席巻、ブームに。京都1周年には、マハラジャクラブでのファッションショー。僕はモデルとしてフロアに立たせてもらう。ただ身体のデカイヤツが欲しかったということらしいが、僕には今でも鮮明に思い出せる、素敵な時間だった……。

婚礼パーティーは佳境に入り、このメンツが集まったらただの会では終わらないと思っていた通り、開場は暗くなり懐かしのディスコサウンドが。マハラジャからBEAMSへと転身を遂げた同じ仲間、 伸也さん (5ヶ月前ここで婚礼パーティーを催した 現・新風館副館長)が踊り出す。株式会社スタンダード常務、最後の独身貴族(死語)先輩、小嶋さんが「志賀も行け!」と促した。

40歳代後半の新郎とその仲間はフロアに溢れ、BEAMSの若手、バイト達も駆り出されてる。店員にトレーを、小嶋さんからペンライト(なぜ彼がそれを持っていたのかが解らないが、ディスコホールには欠かせないアイテムだ)を借りて、僕は三本指立て「ディスコのホール持ち」で意味無く下げモノをしながら、踊る人をかいくぐり歩く。たった三本の指が、一気にあの頃に戻してくれた。

今では、ストックホルムのブランド、J.LINDEBERGを青山と京都で展開している株式会社スタンダードでもある。次は防衛庁跡、東京ミッドタウンにも出店らしい。今の内に僕をモデルで使えとバカなことを言いながら隣に座り飲んで、「小嶋さんは結婚しないんですか?」と聞く。モデル経験もある、顔の小さな最後の独身貴族は笑って、サラサラと僕の手帳に書いてくれた。

「We never settle down , Like a rolling stone.」

定住の地は求めず、転がり続ける石のように……。
カッコ良すぎる。ただ、ニュアンスは違うが、僕も同じ様なものだ。

大学生だった僕も、近頃の僕も、まだまだ転がり続けてる。


※今日のヒトコト
【帰りの地下鉄 最近観ないなぁと思ってたら、烏丸御池の地下鉄駅のベンチで 小林稔侍が携帯眺めてた  多分気が付いたのは僕だけだな】


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