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水曜日夕方の打ち合わせが翌日に変更になり、いつか行こうと思ってた映画「ウルトラマンメビウス＆ウルトラ兄弟」を観ることにした。ウルトラマンシリーズ誕生40周年記念作品で、神戸が舞台になっている。昼の仕事で関わりのある市の方々からも話は聞いていたし、何よりも昔のヒーローが観られる。楽しみだ。
チーフプロデューサーのプロダクトノートによると、『平成ウルトラシリーズ10作目の今回、1作目「ウルトラマンゼアス」のとき、配給会社にプレゼンしたのが阪神・淡路大震災当日だったという経緯があって、それからずっと神戸市さんとお付き合いがある 去年が復興10周年にあたるので、何かイベントをやってくれないかという話があったが、イベントじゃ神戸の中だけの小さな仕掛けでしかないから、それなら映画の方が面白いですよ、というわけで、企画を進めてた』らしい。空港の開港、復興した美しい神戸の各地をスクリーンを通して全国に知らせ、さらに元気の出る映画にしようというものである。
そうです。パンフレット買いました。1978年「スターウォーズ」の時には350円だったパンフも、今では600円もします。中には、自分で作る飛び出す絵本も付いていて豪華です。子供達は喜ぶのでしょう。そうそう、「ウルトラマンメビウス」というのは、現在放送中らしいです。あらすじは、今から20年前、地球を狙うUキラーザウルスが、これを迎え撃つウルトラ兄弟の激しい戦いの末、神戸沖に封印されるところから話は始まります。引き替えに彼等兄弟は、変身能力を失ってしまう（正確にはもう一度変身すると死ぬかも知れない）のです。僕の社会人一年生の頃、そんな戦いがあったとは知りませんでした。
その怪獣を監視するため、彼等は神戸で「人間」として生きます。かなりリアルです。ウルトラマンのハヤタは神戸空港長、セブンのモロボシ・ダンは六甲山牧場の羊の世話係、ウルトラマンジャック（帰ってきたウルトラマンはこう呼ぶそうです）の郷秀樹（これは多分、当時人気の郷ひろみと西城秀樹の合成です）は北神戸サーキットの少年レーサー指導員、エースの北斗星司は、舞子ヴィラの料理長なのです。どういう経緯でその仕事に就けたのか、突っ込んではいけません。
巷を賑わしている核実験もないのに、封印された怪獣は復活してしまいます。還暦をほとんど超えたヒーロー達は集結して、今一度の変身をするのです。須磨の水族園で女子供とじゃれ合っていたメビウスことヒビノミライも駆けつけて、お爺ちゃんヒーロー達は、地球は、あぁ神戸はどうなるのでしょうか。ちなみに、神戸空港もポートアイランドも結構壊れます。山田まりやが市長秘書で出てきますが、ホントの市長秘書は……それはいいとしましょう。
初代ウルトラマンが僕が2歳の頃から始まったわけですが、意外とデータ的なことは知りません。いつからか思っているのは、仮面ライダーの時間の掛かる変身中に、敵は頭をポカッと殴ればいいのに、みたいな話です。カラータイマーが3分で切れるそうですが、勝って飛び立ったとして、エネルギー満タン（充電完了）はどれくらいなのか？という疑問なのです。「そりゃぁ、徹夜したら次の日はぐったりさぁ」とばかりに翌日休んでしまったら、その隙に怪獣が現れたときに困ります。これは未だに不思議なのです。誰か教えてください。タイトルが長いのも気になります。ただ、「メビウス＆兄弟」だったらグリム童話みたいになるから、それはそれでいいのでしょう。
……エンドロールには特典もあって、懐かしいやら、オカシイやら（舞子ヴィラでウルトラ全員写真タキシード着てた）、でも小さな頃の子供マンガまつりみたいで楽しかった。客層と言えば、もちろん親子が数組（男の子達は歌を唄ってたよ）、中学生くらいの男子3名、マニアックでソフビな男数名、平日のシネ・リーブルも、アート系じゃないのに単館ロードショーみたいに少なかった。
男一人で観てるのは僕だけ。
その少ない観客は、僕をどう見ていたのだろう。
「実は、僕も神戸沖を監視しているヒーローなんですよ」
言いたかったが、僕のカラータイマーが、次は夜だと点滅を始めていた。
※今日のヒトコト
【［ラブリー志賀のワンポイント物真似］
口を開けたままクシャミをすると、 ウルトラマンの声になる 】
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