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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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土曜から3連休の方も多いのだろう。週末の店も静かに一日が終わる。

神戸に来て15年になるが、南京町と呼ばれる中華街にいつも観光気分になることができ、住み慣れてくるとその周辺の中華にも力のある店があることを知り、先輩が結婚したお相手の女性や、昼の仕事でご一緒することになった方が華僑の方だったりして、中国を意識する機会が増えた。

ちなみに厳密に言うと華僑とは、中国・台湾・香港・マカオ以外に居住する中国人のことで、本来、中国国籍を持つ移住第1世代(現地国籍を持つ2世、3世以降は「華人」らしい)のことを指す。世界中に推定5500万人、そのほとんどが日本で言われる「ニューリッチ」(富裕層)より遙かに高い収入を持つらしい。華僑の現地の経済に及ぼす影響は多大で、東南アジア8割を中心に、北米、ヨーロッパ、南米、オセアニアなどに分布している。

日本人のほとんどは「なんだかんだ言っても、中国や韓国より日本経済がまだまだ上でしょう」と思っている。しかし一つの例として、日本にはフェラーリの直営店舗はないのに、中国にはある。華僑の2世3世である華人は中国本土に13億人ほどいるゆえの、購買層を狙ってのことだろう。実際、日本人でどれだけの人間が富裕層なのかを考えれば、実は日本は世界に誇るほどの経済大国ではない。

ラスベガスの大きなホテル前には、13本の国旗が博覧会のように並んで立っている。一番入口から遠い13番目に「日本」の国旗がある。それを見て日本人の大半は「さすが、世界の中で日本も入っているのね」と、誇らしげに笑いながらカジノで大金を落とす。日本人はいいお客さんである。だから国旗がある。

では一番入口に近いのはどこの国なのか?

ちなみに2番目は、言わずと知れたマフィア、「イタリア」国旗である。そんな話の「カジノ」「バグジー」はアメリカの映画だが、1番目にあるのは星条旗ではない。そこには、中華人民共和国の旗がある。なぜそこに中国の国旗が掲げられているのか。華僑が取り仕切るのは、ラスベガスの『ライフライン』だからである。「やーめたっ」でストップされたら、この世界最大の娯楽施設は営業停止に追い込まれるのだ。彼等にまつわるそんな話がたくさんある……と、人から仕入れたネタに、あぁナンだか得意気な僕である。

来年9月に「第9回世界華商大会」が神戸である。世界中の華人起業家による世界規模の集会。マチが沸々と動き始めている。来年の神戸は、内外へのアピールチャンスだ。僕もその一端を担うのかも知れない。


土曜の深夜、お客様も引けて、最近ブログでアップしている「噂」の近所の中華に行く。例によって、何も言わないのにご飯は大大大盛りでやって来る。中国人家族の息子は、頬のほくろから10cmほどの毛が伸びている。

「台風が来るみたいやね」

「ソデスネ デモ、タイフーノチュウシンブハソレルカラシンパイナイネ チュウシンブッテイウノハデスネ……」

そんなことは言われなくても分かっている。しかしそうとは返さずに僕は、おそらくは華僑とは無関係の彼の話を聞きながら、カウンターにこぼれ落ちそうな白飯を頬張っていた。ここにも、中国のパワーがある。


※今日のヒトコト
【京都に生まれ育った僕の中華は、 「王将」だった


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