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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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金曜の店のお客様が引けて、近くの大盛りと言っていないのにカウンターにこぼれ落ちるほどの白飯を入れる中華に行った。僕以外に、男性が一人。ビールを飲みながら、忍者のようなポーズをしている不思議な男だった。分厚い本を広げ、そのページ毎のポーズを繰り返す。ヨガではない。左右の手の指を複雑に絡めながら、背筋を伸ばしポーズを決めていた。平和な店だ。


僕の店では、懐かしい女性が来ていた。東京に住んでいる、大昔の彼女だった。実家神戸に、久々に帰ってきたらしい。今では色々交流があって顔も広くなり、所謂ヒルズ族や有名人にも知り合いが多いという。頑張ってるよという、彼女特有の強がりだったのかも知れないが、僕もそういう話を聞く受け皿は、昔より大きくなったようだ。くだらない話も楽しい。

「こないだも、飲みに行った席でアマミユウキと一緒だったり(ふ〜ん)、B'zのイナバコウジがいたり(僕はイマダコウジに似ていると言われたことがある)、イトウミサキの彼氏がいたり(ムムッ!ちょっとファンだ!!まぁ、彼ぐらいいるわな)と、東京って色々あるのよねぇ」

と、暫く会わないうちに標準語を話す彼女に「しゃべり方、気持ち悪っ」とだけ返した。「志賀さんも早よ結婚しなあかんよぉ」とお節介な言葉を言うが、お前に言われたくないわ!という声で、彼女はまだ早い街に出ていった。

いつか書いたが、この店を続けている限り「生涯会わないかも知れない過去」を思い出す機会がやって来る。それが店だというモノと解っているからここに立ち続けることができるのだが、憎しみ会う別れ方をしなかった分、今の僕もあるわけだ。この足跡も、僕の財産である。


さっきの中華店に話は戻る。「土曜は、花火大会だよ」僕がそう教えると、店の中国人の息子は「ドコデアルンデスカ……」と彼独特の語尾がフェードアウトするしゃべり方で話す。「元町メリケンパーク、大阪の淀川でもあるけどね」「ソウデスカ、『トモダチ』ハイッパイニナッテモ、ココマデヒトハアガッテコナイネ」ルミナリエや祭りの時はいつもそうだと嘆いてた。彼の言う『トモダチ』とは「元町」のことだと解っていたが、それは突っ込まないことにした。

そうこうすると、その忍者(修行僧っぽくもある)男が席を立ち、キャッシャーで支払いを済ませる。「1万円でいいですか?」忍者男は万札を差し出すと、中華男は「イチマンエンダイスキデス」とチャイニーズジョークを飛ばした。

やはり店は平和な方がいい。


※今日のヒトコト
日曜日ワインセミナー後、21時くらいから少し開けます


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