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土曜日、終日曇り空。雅也兄ィの入籍を知らずに、今頃メールを送ったら「ありがとう」とたった一行の返事。流石、兄貴。男前である。
日曜は神戸製鋼ラグビーのフェスティバルなのだが、どうやら雨模様。僕より10歳前後違うオジサン達に混ざって、タッチフット大会に出るつもりだ。なんとか、天気が持って欲しいものだ。
ここ数年、選手自ら色々企画する事が少なくなったせいで、このファン感謝デー的なイベントも興行的になった。確かに3000人は来るし、バックアップが吉本興業だけにその考えも理解できなくもないが、選手とファンがどんどん遠くなる傾向は、ことラグビーに於いては逆効果であろう。
かと言って、ラグビー選手が近くなっても「なぁなぁ感」にはならない。ラガーマンは、相撲やプロレスラーに共通する、他を圧倒する屈強な身体を持つからだ。子供や親は怖々と近付いて、でも握手やサインをもらったことを確実に胸に刻む。鍛え上げられた身体は、もっと近くで見せるべきである。
選手からの働き掛けで、Steelersカフェも併設するらしい。なぜか、伊藤剛臣がリーダーらしいので、飲み屋になりそうである。「志賀さんにお願いしたいことがあるんですが……」電話があったので、少々悪い予感はしている。
サッカー決勝トーナメントが面白い。予選とは違って、一発勝負ゆえの本気が観られる。もちろんそれに伴って怪我人や、不本意なカード保持者が増える。戦いきるには、タフでなければならないということだ。
ドイツVSアルゼンチン戦は少々残念な内容だった。主審が、ワールドベースボールクラシックのアメリカ人審判に見えた。ホームタウンデシジョンとは、こういう場合に使う言葉なのだろう。シミュレーションファールはビデオ判定などできないだろうが、露骨で姑息な手段である。僕はサッカー評論家か。
そう、僕はサッカーに詳しくない。僕のワールドカップの注目は、ウェアスポンサーにある。日本を含む32チーム中ベスト8に残ったのは、ドイツ・アルゼンチン・フランス（アディダス）、ブラジル・ポルトガル（ナイキ）、イングランド（アンブロ）、ウクライナ（ロット）、そしてイタリア（プーマ）である。面白いのは、この中で当初32チーム中一番多かったのはプーマの12チーム契約。次にナイキの8チーム、アディダスは6チームであったことだ。それがベスト8になると逆転する。これは何を意味しているのだろうか。
答えは明確で、アディダスは今大会のメインスポンサーであると共に、世界スポーツ企業の頂点である。様々なスポーツの強豪スポンサーに名乗りを上げるのは、まるで繁華街のメイン通りに出店を繰り返すフランチャイズチェーンのようで手堅い。（日本ラグビーで言えば、早稲田大学が記憶に新しい）
僕は勝手にプーマを「モスバーガー的戦略」と呼んでいる。兄弟会社（グループというわけでなく、単に創業者が兄弟）ゆえの展開か、アディダスとは違う場所で出店計画を練る。百貨店などの複合商業施設フロアへの出店はあるが、商品構成には各店舗独自の展開をする。モスバーガーがソファを設けたり、無農薬など自然派を意識したグリーンテイストの内装に変えていっていることに似ていて、「そこにしかない」その地域性に則した考え方は共感できる。
結果、やはりナイキは2番手に付けていて、プーマ露出は最後のイタリアに託されることとなった。イタリアが好きだというわけじゃないが、プーマの営業担当にもらった資料を読んで、一層ブランド背景が好きになった。今回のワールドカップの予選でよく見かけたプーマ。サッカーでは聞いたことのない国も着ていたプーマだが、それぞれが結構格好良かった印象がある。
ナショナルブランドとして君臨する「万人を意識した」アディダス、タイガーウッズのお陰で、似合わないオヤジゴルファーにまで浸透したナイキ。そんな印象でいえば、プーマの似合う人は少ないのだと思っている。ジルサンダーやアレキサンダー・マックイーン、J.LIDEBERGとコラボすることを見ても解る。
男前を揃えたイタリア代表にスポンサードするところが、その証拠だ。
※今日のヒトコト
【アルゼンチンには、 ラビオリみたいな名前 の選手がいる】
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