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新神戸付近を歩いていると、前のかごに弟を、後ろには兄を乗せたお母さんの自転車が信号待ちで並ぶ。「♪あしぃ〜もとにぃ〜、からみぃ〜つくぅ〜」兄は見たところ5歳くらいだが、ルパン3世のエンディングを歌ってた。
おそらく再放送の唄を「音で」覚えているのだろう。先日ホタルを一緒に観に行った3歳児カンタも、父33歳児ケンタとBIGINの「島人ぬ宝(♪しまんちゅぬたぁからぁ〜)」とワンコーラス歌ってた。意味も解らず、繰り返すことで覚えてゆく。子供の吸収は早く尊い。しかし僕が子供の頃に歌ってた「♪アナタは私に抱かれて蝶になるぅ〜」なんて、未だに解らない42歳児である。
新神戸に行っていたのは、新しいインテリアコーディネーターOFFICEを訪ねていた。そこのロゴや案内状などの打ち合わせのためだった。マンションの一室だがその全体がホテルのようで、高級感がありオフィス仕様に耐える造りとなっている。当然部屋の中、テーブルも特注でコーディネイトされ、カッシーナのチェアがゆったりと配してある。打ち合わせも捗るというものだ。
僕がなんとなく出したクライアントスケジュール表。イマドキ、携帯でもスケジュールは入力できるし、僕もPCにクライアントリストや工程表をエクセルで作っている。システム手帳にもびっしり書き込んではいる。でも、実務にはこの古典的な「手で書き込む表」が一番解りやすい。同時期に8件の案件の進み具合がチェックできるようになっているオリジナルである。
インテリアコーディネーターは一瞬驚いた表情を見せたが、「私も書く方なんですよ」と笑った。書いて忘れないことと、カタチに残すことは大切である。未だに文章も走り書きするし、コンセプトデザインもラフスケッチから始める。当たり前の習慣が、思わず出させてしまったこの表だが、その重要性を理解してくれるクライアントで良かった。「イマドキ、ださっ」と言われたらそれまでだ。
この新神戸での打ち合わせは、本当は16時を予定していたが、結局18時からになってしまった。僕の調整ミスなんだけど、自宅PCでデータのやり取りを別の案件でやっていたことが、結果遅くなってしまったのだ。昼、所謂「言った、言わないの話」に、僕は閉口していた。
一つ目は、担当しているパッケージ工場との話。コスメティック容器は初めてなので、過日工場で密に話をした。単価はこの金額でできると言うので、クライアントにはそうプレゼンした。ところが後日出てきた見積もりは@50円高い。「アバウトですみませんでした」こちらから問い合わせるまでその答えはなかった。またクライアントとの調整をしなければならなくなった。(たかだか50円だが、10,000個ロットなら50万円の違いだからね)
もう一つは、商業施設の手提げ袋。ちゃんと僕が過去につくったパッケージを例に挙げて話を進めたのにも関わらず、印刷方法の間違いがあった。僕のいいところでもあり悪いところが「動きが早い」ところで、もうクライアントには概算見積もりを出している。これも調整が必要となった。
基本的にクライアントも工場や製作会社・業者との付き合いも、僕は協議するという面から、同等の立場でしか仕事ができないと思ってる。「言った、言わないの話」になったなら、ちゃんと議事録を見せて納得してもらうようにする。もちろん、そこにこちらの落ち度があったなら素直に謝り、信頼を得るために協議を重ねてゆく。言った、言わないに証明がなければ、どこかでシコリを残したままその案件は終わり、後味の悪い関係となる。いやらしいが、僕はいつもカタチに残す。ヒヤリングとは聞くだけでなく、活字に残すという意味もある。
デジタルな世の中で、書くことを忘れたくはない。
「あの時僕は、こう言った」
この日記は、そんな確認でもある。
※今日のヒトコト
【店の近くの中華店員は定食のスープを、 必ずこぼしながら持ってくる 】
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