www.bar-shiga.com
■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
ホーム >>>
6/02「家族のいる商店街」 バックナンバー >>>
28度の気温、汗ばむ陽気が神戸を包み込んでいた。海にでも行きたい衝動を押し殺し、アポイントメントの詰まった今週に生きる。

昼、元町にて石鹸パッケージ案の打ち合わせ。予算との兼ね合いもあるが、おそらくは見たことがない容器と袋に収まるSavonになりそうである。その後、ボディケアショップを視察に回る。元町商店街入口にマツモトキヨシができ、世はドラッグストアブームの様相。久々に帰った京都で、錦市場にスナック菓子の安売り店ができていた時と同じ感覚がある。風情はどこへやらである。

そもそも商店街には、1階が店舗、2階が住居兼倉庫のように、息遣いがあった。1階と2階を区切るかのようにアーケードの傘がある。それは2階の洗濯物を見せない意味でもあった。まだ、2階隣同士で会話がある頃の話だ。店に立ち寄ると、店舗の奥の畳部屋には婆さんがテレビを観ていた。そこに帰ってくるなりランドセルを放り込む小学生の息子。すぐに遊びに出る。「ちゃんとお客さんに挨拶せなあかんでしょ!」と怒鳴る母親。三丁目の夕日みたいだった。

近頃と言えば、商店街の意味合いが段々商業施設と区別ができなくなっている。懐古趣味でもないが、「そこじゃなくてもいい店や施設」が増え始めていることや、住む人が追いやられる時世を憂い想う。いくらソファを揃えようとも、スタバな店やドンキな店は店でしかない。店が家だという認識で僕は勝手にバーをやらせてもらってるが、住み着くくらいに根を張る店が生き残れないのは悲しい。

夜。店では「周年パーティーでもらったヘルメスソース、めちゃくちゃ旨かったわぁ」と言うお客様が久しぶりに来ていた。お連れの方は知らないヘルメスソースを語る。この話をすると、いつも僕は熱苦しいほどに熱くなる。家族で頑なにソースを作り続ける。そこにしかない工場、その人にしか作れない味。守り続けられる地ソースは、添加物がふんだんに入った量産品よりも眩しい……。
ヘルメスソースの現在はこんな状況
ソースが「どっちの料理ショー」で紹介される切っ掛けとなった、志賀日記


昼の打ち合わせ場所は商店街の中、イマドキのキャッシュオンデリバリーカフェだった。そこのブラックコーヒーは、人工的に苦く旨味がなかった。

ほろ苦い奥に深みが見える、商店街がやはり懐かしい。


※今日のヒトコト【5月後半は日に2〜3貫目の氷が無くなったのに、6月に入った途端に氷が出ない静かな店である 冷凍庫のスピリッツも霜が付きっ放しだ  氷で、白鳥でも彫ってみるか


◆この日記に コメント したい方は、神戸加納町 >>> 「BAR志賀」【ブログ版】へ! (HP日記のみ更新・ブログのみの画像もあり!)

◆携帯から見るブログ版! http://bar-shiga.ameblo.jp/


※志賀Design【>>> Club_BB 春夏Tシャツ 発売中!!

※ダジャレー男爵・志賀が、ワインセミナー講師だってさ!
【ホテルトアロードのワインセミナーは、偶数月第一週日曜に開催されます 詳細とお申し込みは>>>こちらにお願いします】

加納町 志賀とはどんなヤツ?
>>>プロフィールとバイオグラフィー(一部)はこちら……

Copyright@Toshiya Shiga. All Rights Reserved.
Send Mail to Shiga