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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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雨が降る。土曜終日降り続いた雨も、日曜には上がるらしい。

そんな天候にも、晴れやかな門出を報告に来た二人がいた。去年8月、僕の店の10周年が切っ掛けで付き合うことになった二人が、来月結婚する。

今までに、初デートで行ったバーがこの店だったという話や、この店でプロポーズしたという男性もいたが、無意識の内にそんな場所を提供していたのだと、いつも嬉しく、有り難く思っている。

いつか書いたように、店に立つということは、目の前のお客様のドラマ、人生の断片を垣間見られる特等席にいるということだと思う。ただそれが「やらされてる」店だったり、会話をする時間もないほどにあくせく働いたりしていたら、そんな瞬間を見逃してしまう。それはとてももったいない気がするので、僕は未だにここで細々と、でも脈々と立っているわけだ。

先日、「連れてくる人を選ぶって、いい店ですよね」とお客様が言っていた。

その定義に則れば、僕の店はいい店らしい。誰彼なしに連れてこない。仕事を越えた関係の人と来たい。どうせなら本気の相手を連れてきたい。そう言う声を聞く度に、何か演出しようと思うのだが、考えるほどに「場所を提供する」ことが一番だというところに落ち着いてしまう。あとは若い人に任せて、の気分だ。

バーマンの特性上、それぞれのお客様の話は密かに聞いているが、それがプロポーズ中だとしてもただ変わりなく、いつものように酒をつくり給仕する。お客様からは舞台のように見える、店に立つ者の立ち居振る舞いが、実はこの僕、カウンターの中からもロイヤルシートとなる。それを知っているからこそバーマンは、静かにただ黙々と仕事をし、数々のドラマにほくそ笑む。

さしずめ、無意識のキューピットと言ったところか。もっとも、意識的に僕が動いたところで、そんな素敵な結末は生まれないものだと解っている。 特に男女は、周りが思えば思うほどそんなことお構いなしに、なるようになるものだ。

この日来ていた二人も、なるようになった。
先を越されても、嬉しいモノは嬉しい。


※今日のヒトコト【 おめでとう!


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