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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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5/12「アルビレックス新潟への寄稿 その2」 バックナンバー >>>
以下は、5/3に行われた、アルビレックス新潟VS京都パープルサンガの試合会場で配布された、サポーター誌への寄稿である。僕の想いは、サッカーだけに留まらない。全てのフィールドスポーツに関わる方々に、読んでもらいたいものである。子供はいないが、子供達の気持ちは理解できる。


開幕前の下馬評なんか蹴散らして邁進する新潟に、いつも遠い神戸から想いを送り続けている志賀でございます。今回は僕の出身地、20歳代前半まで生まれ育った京都で試合があるということで、ワクワクしている。

イングランド発祥のサッカー、ラグビーは強豪国である。なぜ強いかは諸説色々あるだろうが、まずは環境の違いが挙げられると思う。既に街や学校に芝生がある国と、芝生を敷き詰めなければならない国との差は大きい。

その部分のハンデはあっても、日本のサッカー選手は海外でプレーし認められるようになった。その要因かも知れないが、日本の芝生技術が優秀であると以前、同級の友人・永島(サッカー解説者)から聞いたことがある。しかしまだまだ欧米や南半球諸国のように、慣れ親しんだ街の環境にそのフィールドはない。

トップの選手は「ピッチに立つヒーローだ」という前提(選手個々の自覚による)にある話だが、日本の現状を逆手に取ると、「いつかはあの芝生で」と子供達の憧れをソコに向けることができる。それは飽和の時代に、僕もラグビーで花園に憧れたような、今最も忘れ去られている「ハングリー」な部分なのかも知れない。

ネガティブな話をすれば、以前花園ラグビー場で代表の試合後、子供が自然発生的に一斉にグラウンドに飛び出したことがある。サッカーでも海外では珍しくない光景だが、「グラウンドに入らないでください」とアナウンスがあり、子供達は外に出されてしまった。その寂しそうな顔が今でも目に浮かぶ。怪我・事故への懸念と、芝が傷むという理由らしいが、それも国自体に芝生文化が根付く環境ならば、何ら問題のない事例である。

子供だけは裸足という条件付き(細かく言えばホーム勝ち試合時)で、試合終了後、選手に駆け寄る姿を公認すればいい。なぜなら子供というモノは、そういった原風景を鮮烈に覚えているからである。

僕が初めて芝生の感触を知ったのは小学校4年、今から30年ほど前のことだ。今日の試合の地、西京極の芝に「降り立った」のである。

踏み入れたのではなく降り立ったと書いたのは、僕はスタンドから「飛び降りた」からだ。後に僕の大学ラグビー部の監督になる、坂田好弘氏(同志社大→カンタベリー大→オールブラックスJr.→近鉄)の引退試合終了後だった。今から思えば、少し高いスタンドから飛び降りることができたのは、多分選手に早く近付きたいという一心だ。僕には氏が、ヒーローに思えたからである。

ある選手の深夜の電話。決勝戦を前に眠れないと言う。なぜかこういう類の電話を受けることが多いのは、僕が24時間仕事で24時間プライベートと言い切るせいだろう。その都度僕は、同じ事を言う。

「芝生は子供の憧れだ そしてその瞬間にピッチに立てるのはボールを追いかけている君達だけなんだ 頂点の場所、そこに立てることを誇りに、そして幸せに思わないと見てくれている人々に失礼だよ」

僕の良く知る、所謂有名著名人達も、大成しているヤツらは独特の意識の高さを維持している。そして話し上手で、表現も巧みで「自分というもの」を持っている。それがオーラというヤツにカタチを変えるのは、見られている自覚があるからだ。

答える度に、渋々と彼等は電話を切るが、すぐに気付くはずだ。
彼等にとっての原風景は、ソコにあったことを。

5月3日の京都戦、僕は久々の帰省に、66歳になる母と行くことにした。もう競技場の古ぼけたコンクリートも、あの擦り切れた色合いのベンチはないけれど、初めて踏みしめた芝生に思いを馳せて、子供の気分で新潟の勇姿を観させてもらおうと思っている。

それがサンガ戦初勝利だったら、それも僕の原風景となる。



※ちなみにこの日の試合は引き分け。サンガ戦7連敗を免れ、次節ホーム・清水エスパルス戦(5/6)で、新潟は快勝を遂げた。


※今日のヒトコト
三宮センタープラザの食品街は、今アツイ!!(若者風)  相変わらず、カツ丼「吉兵衛」や大盛りでも料金一緒のカレー「サヴォイ」も健在だが、先月長田の焼きそば専門店「本庄軒」もオープン 異様な盛り上がりである 地上と地下のギャップが、これだけある商業施設も稀で素敵である】


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