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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
The Right ? Staff
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月曜、午前中から居留地に出る。一件済ませて、ワカマティお勧めのカフェランチを取ろうと思ったら定休日だった。表に置いてあったイーゼル・メニューとショップカードに、スペイシーな印象(スタンリーキューブリックの描く宇宙船的、アクリルや樹脂系スタルクやマークニューソン風インテリア?)を思って階下を覗くと、ちょっと違ってた。デザイナーは違うのだろう。

昨日の話じゃないが、内と外とのバランスが街には重要である。受け入れる側とソコに行く側とか、車やファッションにも同じ事が言えて面白い。妙に馬鹿丁寧な接客のコンビニはコンビニエンスではないし、いい意味の裏切りはアリだが、看板・サインと中身とのギャップは、できれば少ない方がいい。

その後、大阪梅田へ。人の数、交通量、全てが神戸とは違う街。人に会って、大阪の体内を動脈血のように循環している地下鉄で心斎橋へ。神戸の地下鉄はその辺が違うのだ。交通機関が、脈々と流れている感じがしない。

心斎橋のCassina IXC.。カッシーナには好きな家具がたくさんあるが、それが似合う箱を、僕は持ち合わせていない。イタリアの家具は、お客様を選ぶバーのように、その置き場所を選ぶ。鑑賞に値し、座れば当然心地よいが、その価格は気軽なモノではない。自宅の、震災で割れたアイリーン・グレイのガラス天板だけを買えることを知って、ラッキーだった。少し今後の打ち合わせと、デザインってのは……なんて短い時間に語りまくって大阪をあとにした。

神戸を出るとき、常に旅をしている気分になる。下手をすれば実家のある京都に向かうときにも、同じ気持ちだ。それは神戸という街に居場所を想い、「足跡」の意味を知ってから、そこに踏みしめ続けたソクセキを感じているからだ。

しかしその神戸には、バランスの悪い街並みを許してしまった過去の代償が顔を見せ始めているように思う。もう異国情緒漂う街だとか、お洒落な街だという言葉ではカテゴライズされなくなっているのだ。ナショナルブランドのカッシーナもアルフレックスもB&Bも存在しないのはそれが根付かないのか、元々出店マーケット・商圏として魅力がないのか、ともかくそういったものは大阪にあって神戸にほとんどない。オーディオB&O(バングアンドオルフセン)も、大阪には幾つかあるが神戸には直営店が僻地にしかないのは寂しい。

街にはストーリーが必要だ。それがそこにある意味を語れないといけないし、街の人に愛されるように成長しないと存在価値もない。僕はリーシング(商業施設店舗構成・誘致)会社ではないが、その意味合いを考えながら、今、一つのブランドを神戸に出店してくれないかと考え、色々と目論んでいる。生産工程を見せる、ファクトリーも併設させたいのだ。今の神戸には一つ一つの積み重ねと、それを花火で終わらせることのない継続・連携が必要だ。

今日は万人には優しくない日記だった。しかし神戸という身体のことを考えれば、巡る血液のように優しい話だと思っている。


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