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■ 中毒性日記 2006
志賀のひとりごと、日記に綴ってみました。
変態小説家
志賀による、「志賀」を舞台にした空想連載小説。
志賀自賛
志賀の、「志賀」にかけた想いのあれこれ。
年中ムキューっ
志賀、昼の顔。
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※今日のヒトコト
【考えがあって しばらく、店を朝まで開けます! (月曜から土曜まで)】

ちゃんと起きよう(と言っても、土曜だから昼過ぎ起床予定)と寝たはいいが、何度も消した目覚まし時計に、もう夕方であった。急いで目的の用事を済ませ、金曜に行けなかった銀行新券両替に。土曜となるとこれはホテルのフロントくらいしかなくて、仕方なく新神戸のオリエンタルホテルに行く。

「新券は、1万円札しかございません」

えらいことである。店の釣り銭は95年の8月からずっと新札だ。しかし、どこの釣りに1万円札を使うのだ。困ったことである。

こういう時に、街の情報が役に立つ。釣り銭に新券を使う店は、元町商店街の風月堂本店と北野坂のにしむら珈琲である。神戸には幾つかあるそれぞれの店だが、どうやらそこだけらしい。にしむら珈琲に至っては、震災前まで会員制のコーヒー店だった名残もあるのだろう。ツタの絡まる外観は煉瓦造り、内装はアンティークに、カップも変わらず金線の入った(食器洗い機には掛けられないし、レンジも不可!)マイセン風の高級陶器を使う。夜の8時。開店時間に焦りながら、店の近くのそちらに出向くことにした。

キャッシャーで、150円のコーヒーキャンデーがあったが流石にそれで1万円札を出すわけにも行かず、ブレンドの豆を買うことにした。しかし釣りは使い古した札で出そうとしたので「できれば、綺麗なお札がいいのですが…」と言うと、どこかから引っ張り出してきた。まぁそれはラッキーだったのだけれど、やはり昔とは違うのだな、と寂しい思いがした。

伊勢の赤福餅と言えば、下手すりゃ日本全国のキオスクで買えたりするが、あれが無くならないのはちゃんと理由がある。それは以前書いた、回収後の餅の再加工(別の米菓子に加工)にもよるが、それだけではない。

一日(ついたち)餅というものがある。毎月1日に、赤福本店で限定個数で朝から販売される餅のことだ。餡が入った焼き餅もあれば、シンプルなよもぎ餅もある。地元の住民はソコに並び、その日の内に周りに振る舞う。「ツイタチ餅買えたんだね!」と、ささやかだけれど有り難い手土産となる。それは、ずっと昔からの風習で、僕も鳥羽に住んでいる頃にいただいたことがあった。作為的な福袋なんかよりずっと、違う意味合いの限定がそこにあった。

僕の今の実家。京都山科には、「かなだや」というあられ・おかき工場がある。今でもその類が好きなのは、小学校からよく食べていたせいかも知れない。

そこに、地元の人間なら知っている「割れおかき」があって、僕はそれが大好きだった。不揃いで売り物にはならない、だから他の店頭には並ばない。でも味は変わらないし、隙間にたまった、まだ柔らかい醤油の塊が美味かった。過日、母親が神戸に送ってきた宅急便を見て、それがまだ健在だと言うことが分かり嬉しかった。半端物にも、福がある。

最近ノスタルジックに書くことが多いが、僕はそういった「変わらないモノ」が好きなのだ。たった14年くらいしか住んでいない神戸にも、そうあるべき姿を想いながら、ただこの店を続けたいと思っている。


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