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※今日のヒトコト
【一夫多妻で捕まった変なオッサンの今後より、それを囲んでいた女性達のこれからが気になる そのうち週間○○みたいな雑誌でヌードだな、絶対 】
建国記念日は、昨日の日記に書いた明の娘と、そのブサイクダンス仲間、南條長男の誕生日である。mixiで立ち上げたコミュニティ「Club_BB」の集いで『立体4目並べ大会』を開催する予定が、南條カンタ3歳の誕生会となっていた。
ベロタクシー福島はプリンを、ピクニック船渡はスティックチーズケーキを、山口プロレス小力は生ビターチョコ（おおよそ子供向けとは思えないヘネシーブランデーたっぷりのモノ 多分自分が食べたかったのだ）、そして僕は木のオモチャと指人形をあげた。3歳は大層喜んで、愛くるしいポーズでカメラに写り、女性は持って帰ると言った。末恐ろしい、デカ息子であった。
南條夫婦は、3歳でこの日の記憶が残るかどうかを話してた。自分の子供の頃はどうだった？それって、もう3歳になってから数カ月も経ってたんじゃないの？と話す。3歳の記憶……僕は多分、京都の生家・下鴨の頃か。もしくはそこからそれほど遠くない北白川、一乗寺の2階建てのアパートにいた頃だ。
母親によれば僕は、人前で泣きもせず駄々をこねることはしない、その部分はいたって優良児だったらしい。しかし、いつか書いたが、黄色い長靴を履いたまま「晴れた日」に、5km先の車道を黙々と歩いてるところを警察に保護されたりした逃亡癖もあった。それは4歳くらいだったそうだが、覚えていない。記憶にあるのは、漫画（何かは分からない）のプリントが付いた黄色の長靴だけだ。
僕のその頃の写真は当然モノクロームで、そのほとんどの現像は、母方の下鴨生家、発明爺ちゃんの仕事場（実際は仕事なんかしないで、儲からない発明ばかりしていた）によるモノだ。部屋を暗くして、水につける印画紙……。なんとなく記憶にあるが、それが3歳だったのか、小学校に上がってからのことなのか、やはり皆目ハッキリしない。ただ、覚えていることがある。
苺を頬張っている。フォークを使ったり、潰すスプーンも持っていない。手で食べている。砂糖もミルクもかかっていない。「女の子みたいだね」と大人に言われて、前髪を7：3に分け、なぜか得意気になっている。オモチャをくれた大人がいた。それは、父のトモダチだと言う。餅つきをした。どこかの家のガレージのような場所だ。髪の長いお兄さんが、テレビに出て唄を歌う人みたいに見えた。板に乗っている。みっつ？よっつ？の小さなキャスターが付いていて、爺ちゃんがロープで手綱のように引っ張っている。グレーのフィルムケースに、ゼムクリップを入れてカタカタと振っている。何度も振ったら大人が笑ってた。
何も繋がってない。それが、赤ん坊と言われた時なのか、言葉を話すようになってからかは定かではない。しかしそれらは、少なくとも幼稚園に行くまでの話だ。断片的に、前後は曖昧にでも映像は、風景は残っている。
土曜日、3歳のカンタと僕は、iPodのイヤホンマイク片方ずつで音楽を聴いた。そして歌詞を知らないながらも二人で歌った。それを見る大人達は誰もが笑ってた。二人にしか聞こえない音。僕は、あの記憶の日に戻ったようだった。カンタの目を見た。クリッと見開いてキラキラしてた。とても澄んだ、一点の曇りもない目だ。
この風景もずっと残したいと思うようになった分、僕は大人になった。
でも風景は残そうとするもんじゃない。「そんな眼」に、入ってくるモノなのだ。
曇り無き眼を、取り戻した。そんな気になった。
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