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※今日のヒトコト
【マスカラスマスクを被っていたせいで、 店では、髪型がドラゴンボールみたいだった 】
「志賀さん 本日18時から、神戸製鋼灘浜グランドで戦いが始まります」
昼、留守電に入っていたのは、神戸製鋼Steelersの伊藤剛臣からの声だった。こいつからの誘いは、いつもロクなことがない。USJに行ったときにも、嫁さん孝行の片棒を担がされた。この日の誘いが何なのかはすでに解っていた。チームの外人対日本人の、BB弾シューティングゲーム大会だ。（9/14日記参照）
僕の小さな頃は、プスンっと出るエアガンだった。てるてる坊主みたいなカタチの玉で、どことなく可愛げがあった。僕はBB弾を撃ったことがない。ガスを充填してその圧で打ち出す玉は丸く、下手すりゃアルミ缶を貫通する。それを改造して弾も変え、車を狙った事件が横行していたのも記憶に新しい。
「何も準備がないから、見学に行かせてもらう」
そうメールを打って18時に着いたら、グランドは真っ暗で剛臣の車はない。女子マネージャー白原さんに聞くと、増保監督は部屋にいた。「今日はナニ？」いつものクールな口調に、こちらはクチョーと怒る。「タケから呼び出されたんやけど、誰もおらんがな」そう言うと、「中道（FWコーチ）がウェイトルームにいるから、トレーニングしてくれば？」とまた冷静に返された。仕方ない。昔ヘラクレス軍団と称された、大阪体育大学のチカラを見せてやる！と階下に行く。
中道とトレーナーの浜ちゃんがトレーニングしている。驚いた。浜ちゃんは、大畑大介に「おなべ（女好きの女の男風貌）」などとからかわれているのだが、ここ数ヶ月に中道とトレーニングして、僕もウットリするくらいの筋肉が付いていた。悔しい。夜、勝手に来てここでトレーニングしてやる！などと叫んでたら、またトレーナーの米ちゃんが入ってきて、サイトを見てくれているそうだが「いつ寝てるんですか？」と僕を心配してくれた。寝ないのだ。多分、早死にする。
あまりに遅いのでタケに電話すると「すいません、18時半からでした」と言われ、遙かラグビー界では大先輩のはずのオレ様が、待ちぼうけを喰らう。
18時半、勝野が13番ナンバーの車で到着。「志賀さん オレの銃、使ってください」と見学の予定が、すっかり戦士に加えられる。バッテリーが付いていて充電するウージー連射式サブマシンガン、Vシネマで見たことのあるベレッタ数丁などなどが、アメリカの映画でよくある、大きめのバッグに一杯詰まっていてごろごろ出てきた。「コイツ、ほんもん違うか？」そんな気さえした。
そしてプロップ石井ちゃん、190cmを越え110kg以上あるNZロン・クリブ、器用なオバサン走りのトンガ代表、こちらも100kg超級ピエーレ・ホラも到着。ほどなく伊藤タケが加わり、たった6名のためにグランドにナイター照明が点る。チーム分けは、クリビーとピエーレ、なぜか石井ちゃん。そしてこちらは、タケ、勝野、僕の純和製チームとなった。
ルールと戦略会議、用意周到のゴーグルやマスクの皆重装備（ ブログ写真へ ）である。何も持っていかずにニット帽しかない僕は、ちょっとビビッていた。ヤツらが試し打ちするBB弾は、カンカン音を立てて跳ね返ってくる。
「志賀さん、これ被ったらいいですよ」
タケが貸してくれたのは、ミルマスカラスのマスクだった。（ ブログ写真へ ）
高性能マシンガンを持った外人チームと、何も賭かっていないゲームにイマイチテンションが上がらないタケ、途中壊れたウージーにリタイアした勝野もロッカールームに引き籠もり、気が付けば僕は、外人部隊に蜂の巣状態だった。ヤツらは多分、ただ撃ちたかっただけだ。
かくして、第一回Steelers夜のBB弾シューティングに参加した僕は、日曜に引き続き走り回り、プラトーンのように集中攻撃に遭い、灘浜に散った。その話を店ですると、一人で来ていたジュンコさんが、「うちの兄貴が、ごっついサバイバルゲーム好きやねん 元町の高架下で買ってきたキッツイ銃が一杯あるわ 今度店に持って来たげる カウンターにズラッと並べるから、どれでも好きなん持っていき！！」と言ってくれた。勝野のデカイバッグじゃないが、この人も、組長の姐さん級にモノホンの匂いがした。
今度は勝つぜ！待ってろSteelers！！
あっ、まだシーズン中やん。先にラグビーしろ、ラグビーを！！
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