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※今日のヒトコト
【夜中帰ると、 ボンネットに猫が乗っている 】
金曜日、校正見本紙を持って酒造メーカーに行く途中、旧居留地を通ろうかと思ったら交通規制が掛かって迂回させられた。ルミナリエの初日である。
DTPの担当者から何度も携帯に電話が入っていた。20秒の留守電に、肝心な最後が切れている。以前にも書いたが、この数十秒にちゃんと用件を言えない人がいる。そしてまた掛け直して、同じ事を最初から言い出すのだ。
「……で、納期はですねぇ……大体水曜」ブチッと切れる。それは午前なのか午後なのか、答えのないまま切れたのだ。僕はPCメールで「お電話いただいたようですが、用件が切れていましたので、メールにてお知らせいただけますでしょうか」と送る。カタチに残すことは、ビジネスには必然である。しかしその担当者はまた、携帯に電話を掛けてきた。やはり、最後は切れていた。
偉そうなことを言うが、「向いてない」人は多い。僕のマンション掃除のおばちゃん達は、何人かのチームでフロアを回るが、昼前、廊下側の寝室で寝ている僕を知らずにしゃべりまくってる。神戸には、対応の悪いタクシー運転手もいる。
当たり前のことを当たり前にするだけで、違和感無く事は運ばれてゆくはずである。旨いものを食べて飲んで、ごちそうさまと帰ってゆく。それだけでその店はいい店だ。しかしどうやら「向いてない」人達がいる職場には不思議な空気が流れていて、それに触れるといつも僕は、その業界はチャンスだと思っている。
よく僕は組織をスポーツに置き換えて考える。例えば僕がいた体育大のラグビー部には、部員が120人以上いた。それだけ部員がいれば（僕みたいな）向いてない人もいてその組織全体は成立するが、つまり、球技で一番多い人数15人とは言えども、そのレギュラーに向いていない人を選ぶわけはない。レギュラーとは、フィールドに出る選手のことだ。今のチームの指針、方向性、戦略に向いてない人を表舞台に立たせては、その組織は負けである。
とは言っても人のほとんどは、自分に何が向いているのか、何に向かおうとしているのかを知る術がない。ここにいるよ！と叫んでも、そこにいるね、ここにおいでよと多くの人が認めてくれるかと言えばそうでもない。人は優しすぎて（それは勘違いなんだけれども）、そんな導きを言葉に出さないものだ。
「向いてない」と「らしくない」は違う。前者は自分の仕業が解らず路頭に迷う人。後者は、理解した上で他とは違う個性を持ち、虎視眈々と狙える人のことだ。
だから「アナタ、向いてないんじゃないの？」そう言われたら気を付けろ。
それは近頃シックリこない恋愛関係の、男女に向けられた言葉にも聞こえる。
貴方の光る道がきっと他にあるのだ。
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