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※今日のヒトコト
【ミダイ様によると 「大奥・最終話」 は、エライことになるらしい】
月曜夜、神戸の北区では雪が降った。そんな寒い夜、日曜の話を思い出しながら、色々思うところを書いてみる。
その日、相変わらず多いJRの遅れ（塚本で落雷だったらしい）、ほとんど乗ったことがない山陽電鉄に乗り自宅のある垂水に向かった。進行方向に向いている二人席窓側に座ると、通路を挟んで反対側の対面二人席にも男が一人、携帯でピコピコやってる。どうやらそれはゲームのようで、あまりにもルーズな座り方、マナーの悪い音。何駅か過ぎたあと、こりゃヒトコト言わんとあかんなと思ってたら、停まった駅から若い女の子が乗ってきて僕の横に座った。
「あの隣の男、どない思います？迷惑でしょ」と聞きたい気分だったがその子、ナンと携帯を出してゲームをやり始めた。イマドキの人々は移動中にゲームをするのか？麻雀をしない僕でも解る「ロン！」の声、アガリのファンファーレは中華風。すると大きな着うたが流れ、その女の子は堂々と車内で携帯に出る。
「×※！○＝＄＃＠◇…！」
おそらく中国語だ。それなら、母国・麻雀ゲームをやるのは仕方ないか……と思わず騙されそうになるが、公共施設の常識（あんまり好きな言葉ではないが）は、かくもヒドイ状況になっている。確かに僕も移動中、携帯電話は重宝する。今の内に打っておいた方がいい携帯メール、PCメールのチェック、ブログの更新。何かと便利ではあるが、まず音は出さない。法の目をかいくぐるじゃないが、「携帯の使用は他のお客様の迷惑になるのでお控えください」を、通話はしていないよということで、もう彼らは自由になったかのようにゲームに耽る。
例えば店で、他のバーの悪口を言いながら飲んでいる人がいる。食事をしに行って、他の店の話を延々している人もある。それで「ごちそうさん」と言われても、心から「ありがとう」とは言えない気分になる。そんな彼らの思考回路には、同時に物事を処理する能力が欠けているのだ。今どこに自分が誰といて、そこは私的な場なのか公共の場なのかを認識できなくなっているのである。
他人への迷惑を「どうせ二度と会わないから、どう思われてもいい」と自己中心に判断・整理する（というボキャブラリーさえ無いか）、そんな人々が溢れている。それはスポーツで言うところの「決め事」すらできていないわけで、ルールに則って生きる上で成立する、イレギュラーへの対応力も皆無に等しい。不安定な経済状況、いつ起こるか判らない天災、想像し得ない凶悪な犯罪に、「今を生きる」ことは大切だ。だがそのことを履き違えている人が増えてしまうのは、大袈裟に言えば、組織、国力までにコトが及ぶ危険性を孕んでいる。
しかしこういった話は、ゲームをして一日を過ごすことのできる人々には、右から左の話しなのだろう。そういった輩・没個性が増えれば増えるほどに、「やることはやる」人の独自性が光る。
僕にとっては、ナンとも好都合な話だ。
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