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※今日のヒトコト
【座敷の店帰り、靴を間違われた人が その他人の靴で来ていた 】
午前起床。体調が戻る。
午後、面識のない施工業者の方々に混じり、ワゴン車に揺られての神戸空港島（来年2月16日開港予定）視察に同行。厳重なチェックを経て、連絡橋を渡る。3階建て、屋上展望階を入れると4階のターミナルは、ほぼ内装工事が仕上がり段階である。義務とは言え、どうにもヘルメットは苦手だ。ベースボールキャップもほとんど被らないから、高校ラグビー時のヘッドキャップ以来の違和感である。全体を見て回り、直営店工事チェックをしている皆様と別れ、開港後この場所に行き交う人々を思いながら、帰りの車の出発を待っていた。
商業施設には、オープンと同時にとりあえず人がやってくる。最初の受け皿は重要だ。人々が再びその場所を訪れるのには幾つかの理由がある。「ソコにしかない」「また見たい、味わいたいと思う」「現実を忘れさせる非日常がある」それだけ揃えば、ある程度の条件はクリアできる。
映画や舞台にしても、落語や正統派漫才にしても、同じモノを何度も観させてしまうのはどうしてだろう。ソコに新しい発見があるから？前とは違う驚きがあるから？確かにライブや、じっくり観た映像からそういった気付きはあるが、僕はそのどちらでもないと思う。最もは「期待を裏切らない」ことだ。
世の中はソコに自信がないのか、同じモノを出し続けることが悪のような風潮がある。しかし基本に手を抜き、あの手この手でソコを訪れるたびにサービスを付けようとする店は、逆に怖い。雑誌に広告を載せ続けたり、割引券を発行し続ける店も同様である。「前と同じでも納得させる」店が少なくなったのだ。
前と同じ期待通りのモノを出すと、それを食した・体験したお客様が人を呼んでくれる。「なっ、美味いだろ！」と得意気になるその表情は拡がってゆくものだ。しかしその逆は、悲しい対極の結果を生んでしまう。
第一に、常にグレードを落とさないことに尽力する。
もちろん基本が認められるということが前提ではあるが、それだけで人の集う場所は大抵続く。
基本に忠実に、とはよく言ったものである。
そして人は、良きも悪しきも前とは違う所に敏感なモノなのだと知るべきだ。
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